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UPDATE|2022/11/23

高城れにが結婚してもアイドル継続、ももクロが開拓し続ける令和のエンタメとは

高城れに 『OVERTURE No.014』(徳間書店)より



そしてもうひとつ、ももクロを語る上で欠かせないのがスポーツだ。特に、野球界にはモノノフ(ももクロのファン)を公言する選手が多く(高城の結婚相手である宇佐見も昔からモノノフを公言)、中でも、東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手の登場曲を、ももクロが毎年歌っているのは有名な話。昨年2月には、ニューヨーク・ヤンキース時代の登場曲も含む、9年分の楽曲をまとめたアルバム、その名も『田中将大』をリリースしている。

ソロでの活動についても触れておきたい。最年少メンバーの「あーりん」こと佐々木彩夏は1人で、アイドルフェス「TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)」にたびたび出演しているが、今年は、AKB48との共演も話題となった。AKB史上最難度ダンスと言われた『根も葉もRumor』に加わり、圧倒的なダンスパフォーマンスを披露。佐々木は、横浜アリーナで毎年ソロコンサートを開催したり(今年の会場は有明ガーデンシアター)、他事務所のグループを招いたアイドルフェスを主催したり、事務所の後輩達と組んだアイドルグループ浪江女子発組合ではプレイングプロデューサーを務めたりするなど、ソロアイドルとしても無双状態だ。

結婚を発表した高城は、人気アニメシリーズの最新作『かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-』で、オープニング主題歌を担当、一緒に歌っているのは鈴木雅之。玉井詩織は、来年ふたつの舞台が控えているが、そのうちひとつは、ももクロの明治座公演。ここでは玉井が座長を務める。そして、リーダーの百田夏菜子は、今年、ドラマ『僕の大好きな妻!』で主演を務めたほか、公開中の映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』日本語吹き替え版では、主人公シュリの声を演じている。

ソロとしても、グループとしても、そして、結婚してもなお輝きを増し、勢いが止まらないももクロ。今年初めて、もしくは、改めて、ももクロが気になった方は、是非、大晦日にABEMAで全編生放送される『ももいろ歌合戦』もチェックして欲しい。NHK紅白歌合戦の連続出場が途切れたももクロが、「だったら自分達で…」とスタートさせた大晦日の恒例イベントも今年でもう6回目。つい先日、第1弾出演者が発表されたが、さだまさし、泉谷しげる、五木ひろし、笑福亭鶴瓶といった大御所をはじめ、湘南乃風、SOPHIAといった中堅アーティスト、さらには、若手芸人、俳優、声優、プロ野球選手から他事務所のアイドルグループまで、まさに老若男女全方位で楽しめるエンタメがそこにはある。

最後に…。モノノフがももクロに託す思いや願いは、人それぞれかも知れないが、モノノフ全員が共通して思っていることがある。それは「この4人で活動し続ける姿、この4人がワチャワチャしている姿を、これから先もずっと見続けていたい」ということに尽きるだろう。メンバーの誰かが抜けること、ましては、メンバーチェンジなんてことは、想像も想定もしたくない。そして、ももクロとモノノフが強い絆で結ばれている理由がもうひとつある。それは、「また国立競技場でライブを!」という共通の夢を持っていることだ。旧国立競技場で行われた伝説のライブからもうすぐ9年。今の最強の4人ならば、あの時以上の素晴らしい景色を見せてくれるはずだ。その時は、きっと近い。

【あわせて読む】ももクロ・高城れに、ラジオで結婚を生報告「幸せな気持ちでいっぱいです」
AUTHOR

南 喜一


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