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UPDATE|2022/08/17

フィロのス・十束、LinQ・新木、ニジマス…TIF2022で見た、アイドルたちの“最後のステージ”

解散前ラストTIFのステージを終える26時のマスカレイド



■26時のマスカレイド
TIF最終日、「スマイルガーデン」の大トリを務めたのは、10月30日の東京国際フォーラムでのライブをもって解散を発表している5人組グループ「26時のマスカレイド」(以下ニジマス)だった。奇しくも最終日8月7日は、3年前にニジマスがメジャーデビューを果たした日でもある。デビュー時と同じ衣装で現れ、メジャーデビューアルバムのリード曲『ちゅるサマ!』を歌い上げ会場のボルテージを上げた。

リーダーの江嶋綾恵梨が一番の思い出に残っているとして挙げたのが2017年のTIFだ。初出場のグループにしか資格がないメインステージ争奪戦を見事勝ち抜き、大舞台でライブを行った。

「グループの絆が強くなったのも、メインステージ争奪戦がきっかけでした。常に全力で、毎日争奪戦のことしか考えてなくて、涙が出るくらい一致団結して頑張れました。私たちと同じ熱量でファンの皆さん、スタッフの皆さんも側にいてくれた。いい意味で部活動のインターハイのような、青春に近い感覚です」

そんな思い出も詰まったTIFでの最後のライブ。センターの来栖りんが3曲目『心から』の曲紹介をする際に感極まり、ほかのメンバーにも涙が広がった。

来栖は「TIFはデビューしてから目標にしていたイベントでしたが、今ではニジマスのことを家族みたいに思って、良くしてくれるスタッフさんがいるイベントでもあって。ニジマスをいろんな方に知ってもらう機会を作ってくれたイベントなので、すごく思い入れがあります。そのイベントへの最後の出演で『解散するんだな』と実感して、今いるメンバーと10月30日以降、ステージに立てない寂しさ、最後のTIFでたくさんの人に私たちを見てもらえた嬉しさ。いろんな感情が込み上げました」と涙の理由を語った。

ラストに『ハートサングラス』を涙を流しながらも披露し、最後は5人で肩を組みながらステージを降りた。

「大好きで家族のようなTIFチームの皆さんと、こういう形でお会いするのは最後だと考えると、すごく寂しい気持ちになりました。でもたくさんの愛情を注いでいただいた分、ラストのTIFは今までの感謝を込めて、悔いのないステージにしたいという気持ちでステージに臨んでいたので、個人的には最後まで全力でやり切った達成感とライブの余韻でいっぱいです」(江嶋)

TIFでの最後のステージは、ファンにも、関係者にも、そしてニジマス自身の心に刻まれた。夏の夜の余韻を胸に、ニジマスは10月30日のラストライブまで走っていく。

【あわせて読む】11年ぶりの出演…えなこら「PPE41」のエモすぎる凱旋劇「TIF」メインステージで魅せた一部始終
AUTHOR

徳重 龍徳


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