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UPDATE|2022/08/13

シャニマスが受けた洗礼、リベンジが叶った #ババババンビ…TIF2022で起きたドラマ

「TIFアイドル総選挙2022」で優勝した#ババババンビ

8月5日から7日にかけてお台場で行われた世界最大のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL」(以下、TIF)。3年ぶりの真夏開催となった今年は、会場となったお台場に3日間で約3万人が来場した。現地取材をした筆者が個人的に印象深いシーンを振り返ってみる。

【写真】メンバーを欠いた状態で奮闘したシャニマスのステージ

今年のTIFにはアイドルだけでなく、『ウマ娘 プリティーダービー』や『アイドルマスター シャイニーカラーズ』から「ストレイライト」と「シーズ」など、声優によるグループも出演した。その中でも、特に印象深かったのが6日にHOTステージに登場した“シャニマス”のステージだった。

当日は、コロナウイルスの影響で3人組の「ストレイライト」からは黛冬優子役の幸村恵理、2人組の「シーズ」は緋田美琴役の山根綺が欠席という状況。さらに出演順も、前に「≠ME」、後ろには「=LOVE」と大人気の姉妹グループに挟まれる形だったこともあり、彼女たち目当てのファンが会場の多くを占める結果となった。“シャニマス”というコンテンツ自体は昨年末には単独で両国国技館でライブを行うほど集客力があるため、ここまでのアウェー体験はおそらく初めてだったのではないだろうか。

アイドルファンと声優ファンは一見似たもののように思われるが、その気質はかなり違う。「ストレイライト」の田中有紀、北原沙弥香の2人がまず登場したが、観客席で立つ人の数は1割にも満たない。最前列はほぼ着席しており、パフォーマンスの間もスマホをいじっている客さえいた。

しかし感心したのはそこからの姿だった。MCでは自分たちを初めて見る人と挙手を促すなど、関心のない観客をなんとか巻き込み、最終的には観客の半分ほどからはパフォーマンス中も拍手が起こる環境を作り上げ、プロとして5曲をやりきった。筆者の横にいたベテランライターも「いや、普通の新人だったら確実に心が折れているよね」と感心していた。

ライブが終わり会場から出ると、外には長蛇の待機列ができていた。中には“シャニマス”のライブを見たかったが会場には入れず、スマホに配信される映像を観ていたファンもいたという。ステージに上がった声優のためにも、会場外で見る羽目になったファンのためにも、TIF側は来年リベンジの機会を与えてほしいと思わざるを得なかった。

AUTHOR

徳重 龍徳


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