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UPDATE|2023/05/12

『推し武道』映画化、主演・松村沙友理×原作・平尾アウリ対談「漫画を描いてきてよかった」

松村沙友理、平尾アウリ 撮影/田中健児


──好きな作品の主役を演じたことについて、相当力がこもったはずです。

松村 はい。元々大好きな作品ですので、「えりぴよなら、こう動くよな」と原作から大きくズレないようにと常に考えて演じていたので、そこのプレッシャーがありました。私は、見る側としては、「二次元そのままが絶対!」というタイプではなく、「二次元は二次元、三次元は三次元」とすみ分けて見ているんです。ただ、実際自分が演じるとなってからはこんなにも「えりぴよに絶対に近づけたい!」という気持ちが産まれるものなんだと、発見しました。

ただ、全部撮り終えても……気持ちだけは完全にえりぴよになれた気分でしたが、技術面は追い付いていたかとなると、別の話だったなあって。自分でももっと上手くやれたんじゃないか?とか、10年後の私が演じればもっと深味が出たんじゃないかと、反省する部分、足りない部分はありました。けど、100%ではなくとも、私の想いは全部乗せられたかなと思っています。その部分は満足でした。

平尾 もう、ここまで思ってくださっていらっしゃったとは……それだけで漫画を描いてきてよかった。これだけ「好き」と言ってくださる方に演じていただけるのは、この上ない幸せ。だってこれだけ作品を愛してくださってくれる方が実際に演じてくださるって、可能性とすれば本当に微かなものですよね。本当にえりぴよが松村さんでよかった。

松村 本当ですか! 先生はどう思われているのだろう?と、少し不安だったので、本当に嬉しいです(満面の笑み)。

平尾 むしろ私こそ、これが松村さんの人生の汚点になったらどうしよう⁉と不安になっていたんです。知らぬうちに、プロフィールから消されているんじゃ……って。

松村 いやいや(笑)! 本当に大切な作品ですから。

【後編はこちら】松村沙友理、『推し武道』原作・平尾アウリに直撃質問「どこまでが取材や実体験?」

▽『劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ』
5月12日(金)全国ロードショー
AUTHOR

田口 俊輔


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