──自著の中では「ルーティーン」の重要性も説かれています。KOO 今は完全に毎日のルーティーン重視です。食事の内容も、夕方のウォーキングも、夜寝るときに『刑事コロンボ』をつけっぱなしにすることも。正直、昔は毎日毎日同じことを繰り返すことに抵抗もあったんですよ。それだとマンネリになって刺激がなさそうだから。
──クリエイティブな職種だと、なおさらそうかもしれませんね。KOO でも、「パターン化」と「ルーティーン化」は違うんですよね。パターンというのは「しょうがないから今日もこれでいいや」という消極的発想。たしかにこれはマンネリ感が否めません。でも、それに対してルーティーンは「夕方にウォーキングすると調子がいいな。じゃあ明日からも続けていくか」というポジティブな発想。何か新しいものを生み出すときって、突然、天から降ってくるわけじゃないんですよ。毎日コツコツ積み重ねている中、自分の中がアップデートされていくイメージ。パソコンのOSと同じですよね。
──地道な努力が大事だということですか。KOO う~ん、努力とは少し違うかもしれないな。今回、僕が書いた本は世の中に出ている他の健康本と違い、ストイックにギリギリまで追い詰めるようなことを推奨していないんです。むしろ無理そうだったら「無理!」ってすぐさま口にしましょうというマインドの本。人生は長いですから。無理だったら明日やればいいじゃないですか。ジョギングがキツかったらウォーキングにすればいいんです。それくらい気楽にやったほうが結果として長く続くはずですし。
【中編はこちら】DJ KOOがプロとしての心得を徹底解説「61歳の今が一番DJとして充実している」▽DJ KOO
1961年8月8日生まれ、東京都出身。トータルCDセールスが2100万枚を超え、今なお多くの人に愛される続けているダンス&ボーカルグループTRFのDJ、リーダー。2017年から日本の文化である“お祭り”“盆踊り”とのコラボレーションをエンターテイメント型ジャパンカルチャーの発信として、国内外において精力的に活動を行っている。バラエティー番組にも多数出演。幅広い層のファンを獲得している。
最新書籍『DJKOO流 心・体・脳(シン・タイ・ノウ)の整え方』(PHP研究所)が絶賛発売中。