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UPDATE|2022/08/21

笑い飯・哲夫が明かす仏教に熱狂した理由「ブッダに人間味を感じる」

笑い飯 哲夫

かつては、ほぼ無名だったコンビ・笑い飯が衝撃的な爆笑をかっさらった02年「M-1グランプリ」から、まもなく丸20年。芸人として長らく第一線で活動するなか、「仏教マニア芸人」としても知られるようになった哲夫が今夏、仏教の開祖・ブッダの生涯を独自の解釈で記した新著『ブッダの一生 -カネも妻も子も手放して仏教を作ったスゴい人-』(ヨシモトブックス)をリリースした。哲夫が語る「おもろい仏教」とは?(前後編の前編)

【写真】ブッダの生涯を独自の解釈で記した笑い飯・哲夫

──仏教に興味を持たれたのはいつ頃のことですか?

哲夫 小っちゃい時、家にお坊さんがお経を上げに来てくれはってたんです。ものすごいいい声なんですけど、なんかわけのわからん言葉を仏壇に向かって言うてはると。それが当時の自分にとって、不思議やけどなんかかっこよくて、興味をひかれたんですよ。僕の実家は曹洞宗の檀家で、曹洞宗と言うのは禅宗のひとつですので、お寺で座禅を組んだりすることもありまして。その時は「動いたらあかんゲーム」みたいな感じで楽しくやってたり。そんな感じでしたね。

──やはり奈良県の出身ということで、土地柄としては仏教に対する親しみをはぐくむのにいい環境だったんでしょうか。

哲夫 そうでしょうね。歴史のある神舎仏閣が沢山ありますから、自然と仏教と同じくらい神様も好きなんでしたね。一番近くて有名なのが長谷寺というお寺で、小学校2年生の時に初めて連れて行ってもらったんですが、その時に初めて見た観音様がめっちゃ大きかったんですよ(本尊十一面観世音菩薩立像:像高10.18㍍)。東大寺の大仏さんなんかもそうですけど、そういう圧倒的な大きさ、お姿にカッコよさを感じていたんでしょうね。

──哲夫さんはこれまでも仏教に関わる著書などを出されてきましたが、新刊『ブッダの一生 -カネも妻も子も手放して仏教を作ったスゴい人-』(ヨシモトブックス)を書くきっかけや、テーマの選定などはどのようなものでしたか。

哲夫 これはもう、いただいたお話に全乗っかりさせてもらった形です。最初は「手塚治虫さんの『ブッダ』を、文字でスラスラ読めるような形にして書いてほしい」というようなことで。


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