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UPDATE|2022/07/13

アイドルから振付師に、元NMB48 日下このみが叶えた夢「ついに秋元先生の楽曲を振り付けた」

日下このみ 撮影/松山勇樹



──2019年、NMB48を卒業した後はどのように過ごしていましたか?

日下 2年くらい引きこもっていました。なぜかというと、一度体を休めないと前に進めないと思ったからです。それくらい今までの活動が目まぐるしかったんですね。そもそも、一人で何かを始めようとしても、何から手を付けたらいいのか分からなくて。「そうか、今まではスタッフさんが持って来てくれたお仕事をこなしていただけだったんだな」と痛感しました。

でも、引きこもってばかりではいけないから、違う空気を吸いたくなって、熱海のホテルに3か月間、住み込みでバイトすることにしました。

──唐突すぎますよ(笑)。

日下 バイトしたことがなかったので、人生経験を積みたかったというのもありましたし、リゾート地でリフレッシュしたかったのもあります。そのホテルでは、「お荷物お持ちします」とか「ウェルカムドリンクをご用意してあります」とかやってたんですけど、そしたら家族旅行で来たファンの女の子とばったり会ってしまって(笑)。「もしかして、このみんですか?」「はい、このみんです」みたいな。

そんなことがありながら、休みの日には熱海から東京へダンスレッスンを受けに行っていました。そこで感じたことは、大阪にはない刺激が東京にはあるということでした。住み込みが終わってから東京に一か月間マンスリーマンションを借りて、大阪と東京を往復するようになって、去年の11月、東京へ完全に引っ越しました。

──本当はニューヨークへダンスの勉強に行きたかったんですよね。

日下 そうです。コロナ禍で行けなくなってしまいましたが、今は気持ちが変わって、ロサンゼルスで勉強してこようと思っています。アイドルのダンスって、ダンサーの踊り方とは全然違うんです。アイドルのダンスは正面を意識して踊ります。顔を前に向けるのが基本なんです。でも、ダンサーってもっと立体的です。後ろも斜め後ろも使います。私はアイドルを8年やっていたから、アイドルダンスが染みついているので、これから振り付けを考えるとなっても幅の広さを出せないんですね。自分の癖を直すためにもロサンゼルスのパッションやリズムを取り入れたいなと思っています。

【後編はこちら】元NMB48・日下このみが振り付け師に「裏方がこんなに楽しいなんて…絶対に生き残るのが目標」
AUTHOR

犬飼 華


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