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UPDATE|2022/03/03

SKE48須田亜香里が語るアイドルのセンター「私はもう執着ない、たくさん映るのがプレッシャー(笑)」

須田亜香里 撮影/武田敏将 



――SKE48はカミングフレーバーやプリマステラといったユニット活動を加速させていたりと新しい試みを始めていますが、須田さんの目にはどのように映っていますか?

須田 すごくいいことです。若いメンバーからすると、選抜に入ることを非現実的に感じてしまう子もいます。でも、期が近い少人数で活動することで、刺激を受けますよね。私は3期生なんですけど、AKB48の9期生とデビュー日が同じでした。それもあって、よく9期生の子と比較していました。私が初めて参加した選抜総選挙(2010年)は、加入してから半年後だったので、自分がランクインするわけないよなと思っていました。

でも、9期生の山内鈴蘭ちゃんがランクインしたんです。それを見て、自分はなんて甘ったれていたんだろうと反省しました。なんでもっと本気になれなかったのかって。その後、ぱるる(島崎遥香)も抜擢されていきますよね。スタートが同じ日だった人がここまで輝けるのだとしたら、自分は何かが足りていないんだって。同期って、そうやって自分に客観的な視点を与えてくれるんです。

先輩と比べてしまうと諦めがちになってしまうけど、同期ならそう思わなくてもいい。すごく効果的だと思います。だから、若手がどうやったら輝くのかということを会社も考えているんでしょうね。去年12月、SKE48は新世代コンサートを開催したんですけど、私はお仕事が終わってから駆けつけました。感想としては、自分が後輩に伝えられていたんだなと思って感動したり、伝えられていなかったことがあったんだなと思って、心が痛くなったりしました。

――心が痛い?

須田 たとえば、レッスンは鏡に向かって踊るものですよね。では、なんのために鏡があるのかというと、隣の子の姿と自分の姿を確認するためです。自分がどう見えているかと同時に、みんなで振り付けを揃えるために鏡があるんです。鏡の使い方を私は教えられていなかったんじゃないかと思って、心が痛くなった場面がありました。でも、それは本人の意識の問題というより、気づかせてあげられなかった側の問題だと思います。その子のせいではありません。今までもっとスタッフさんと意識をすり合わせればよかったなって。そうすれば、自然と後輩に伝わっていくものですから。自分が関わっていないSKE48のコンサートを初めて観て感じたことはそれでした。私は舞台に対して厳しいほうなので。

――先輩が大勢いる時代でも、須田さんはリハーサル中に思ったことを提案していましたよね。

須田 震えながらですけどね(笑)。自分なんかが言っちゃダメだと思ったら、その時点で妥協ですから。私は言います。意見しないことを協調性だと思っている人が多いでしょうけど、全体がよくなるためには、どんなことでも口にするほうがいいと思います。グループが素敵になっていったら、アイドルって楽しく活動できますから。アイドルになってよかったなって、後輩には思ってほしい。それが今の私の目標です。

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AUTHOR

犬飼 華


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