FOLLOW US

UPDATE|2024/03/11

『マダム・ウェブ』の前にこれを観ろ!有村昆が語るアメコミと映画業界の権利関係

© & ™2024 MARVEL



MCUスパイダーマンでもマルチバースに基づいた様々なドラマが展開していたんですが、この『ノー・ウェイ・ホーム』では、そのマルチバースが過去に実際に製作・公開された映画の世界として登場します。つまり、サム・ライミ監督『スパイダーマン』シリーズのトビー・マグワイアと、『アメイジング・スパイダーマン』のアンドリュー・ガーフィールドが、別次元のスパイダーマンとして、本当に出演するんです。

僕は、あの3人が並ぶ姿をスクリーンで観たとき、脳天がカチ割れるぐらいの衝撃を受けました。そのとき、たまたま隣に映画監督の清水崇さんがいたんですけど、思わず顔を見合わせてしまいましたから。まさにパンドラの箱を開けてしまったというか、現実とフィクションがごっちゃになる初めての感覚を味わったんですね。

映画界はもうネタ切れで、新たなアイディアなんて出ないと言われてたけど、こんなことを思いついて、実行してしまうなんて凄いと感心しました。

あの驚きを期待して、いまもアメコミ映画を観続けているというのもあります。特にSSUは、スパイダーマンを軸に、ベノムもモービウスも出てくる集大成的な作品が待っていると思いますので、目が離せない。

もっといえば、『スパイダーバース』シリーズも絡んできて、アニメと実写の融合というのもあるんじゃないかなと思います。CGの技術がさらに発達して、そこでまた新たな映像革命が起こって、実写とCGのキャラクターが違和感なく共存していたりとか。

それに、昔の日本のテレビ番組でも『スパイダーマン』があったんです。東映が製作していて巨大ロボも活躍する、いかにも日本の特撮番組といったテイストなんですけど、それも一緒に組み込まれるんじゃないか。マニアの妄想みたいな話ですが、そんなことが実際に起こってもおかしくないレベルにまで来ている。

アメコミ映画はちょっと飽きた、といっている方々も、そんな衝撃に備えるという意味で、関連作を観ておいたほうがいいと思いますね。

【あわせて読む】有村昆が実体験から語る“自粛中”の方に観てほしい映画3選「本当に心に沁みた」

RECOMMENDED おすすめの記事