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UPDATE|2024/03/11

『マダム・ウェブ』の前にこれを観ろ!有村昆が語るアメコミと映画業界の権利関係

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『マダム・ウェブ』は、このSSU映画の第4作目という位置づけになります。ダコタ・ジョンソンが演じるキャシーという救命士の女性が、あるキッカケで予知能力に目覚め、謎の男から命を狙われている3人の少女を守るべく、運命を切り開いていくという展開です。

スパイダーマンの原作に出てくるマダム・ウェブは凄い能力を持った盲目の高齢女性なんですが、この映画版ではそれがどのように描かれるのか。この3人の少女の未来の姿も含めて、今後のSSUでどう繋がっていくのかも楽しみです。

SSUやMCUなどのユニバースものは、それぞれ単体で売り出していたヒーローたちが、実は同じ世界を共有していて、みんな集まって大活躍するというのがカタルシスなわけです。

これはハリウッド映画では非常に斬新な設定とされていましたけど、僕らの世代でいえば「藤子不二雄まつり」とかで味わったことがあるんですよ。子供ながらに、ドラえもんとパーマンとハットリくんが一緒に出てる! と大興奮していました。他にも、歴代の仮面ライダーが勢揃いとか、ウルトラ兄弟とか、そういうモノを観て育ってきているんで、わりと受け入れやすい設定だったんですね。

逆に『アベンジャーズ』などの集大成的な作品から入って、そこで個々のキャラクターを知って、気になるヒーローを掘り下げてみよう、というのもユニバースの楽しみ方のひとつです。僕はそれを「ウィー・アー・ザ・ワールド方式」と呼んでいるんですけど、まずはマイケル・ジャクソンを目当てに聞いて感動して、あれ、ここのパートを歌ってる人が気になるな、じゃあちょっと掘ってみよう、と、それぞれの楽曲を探してみたり。

サブスク時代になって、こうした楽しみ方はより気軽に出来るようになりました。いつでも過去作に遡れるし、補完するようなドラマシリーズも観れる。ユニバースものというのは、本当にいまのご時世にあったスタイルではあるわけです。

そこで『マダム・ウェブ』を観る際には、まずはSSUの関連作をチェックしていただきたいですね。スパイダーマン最大の敵といわれた『ベノム』がメインの映画が2作あります。それにちょっと地味ですが『モービウス』。次に映画化されるという『クレイブン・ザ・ハンター』もそうなんですが、SSUはスパイダーマンが中心なので、どうしても敵キャラばかりが映画になってしまうんですよね。そこで、ようやくスパイダーマン側のキャラが出てきたというのが今回の『マダム・ウェブ』といえます。

そして、アニメの『スパイダーバース』シリーズも必見ですね。これはSSUには入ってないんですが、ソニー・ピクチャーズ製作で、いま三作目となる『ビヨンド・ザ・スパイダーバース』です。

それらの作品も踏まえて1番見ていただきたいのは、MCUのスパイダーマン単独作の第3弾『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』です。

アメコミには「マルチバース」という設定があって、いま自分たちがいる世界とはちょっと次元が違うパラレルワールドがいくつも存在していて、それぞれが影響しあっているということになっています。


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