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UPDATE|2023/12/21

アイドルがなぜ蛍光灯デスマッチに? アプガ(プ)乃蒼ヒカリ「いかに傷を作って帰るかが勝負」

アップアップガールズ(プロレス)乃蒼ヒカリ

アイドルでありながら流血必至の「デスマッチ」で大きな注目を集めている、乃蒼ヒカリ。DDTプロレスリングとアップアップガールズがタッグを組んだ、アップアップガールズ(プロレス)に所属しており、「歌って、踊って、闘える」最強のアイドルを目指すグループとして、日々東京女子プロレスのリングに立ち続けている。乃蒼ヒカリは、なぜプロレスの中でも全身血だらけ傷だらけになる道を選んだのか?元『週刊プロレス』の記者、小島和宏が本音に迫った。

【写真】流血も…アプガ(プロレス)乃蒼ヒカリの蛍光灯デスマッチ【12点】

アイドルが女子プロレスラーになる、というのは、いまや珍しい話ではなくなったが、そこに「デスマッチ」というキーワードが入ると、イッキに「えーっ⁉」となる。そのデスマッチに使われるアイテムが「蛍光灯」となると、さすがにもう信じられなくなる。

リングの上に蛍光灯の破片が飛び散りまくるデスマッチだけに流血は必至だし、まず間違いなく肌に傷がつく。日焼けすらもご法度のアイドルが、わざわざ肌に大きなダメージが残るデスマッチに挑戦するなんて、絶対にありえないことなのである。

その「ありえないこと」をやってのけたのがアップアップガールズ(プロレス)のメンバー・乃蒼ヒカリだ。

アップアップガールズ(プロレス)はアイドルとプロレスを同時にイチからはじめる、という異色の二刀流ユニット。ほとんどのメンバーがどうしてもアイドルになりたくて、オーディションに応募してきた中、乃蒼ヒカリだけはプロレスラーになるために加入した。

「中学生のときにテレビで新日本プロレスを見て、好きになったんですけど、そのとき同級生から『絶対にあなたが好きになるプロレスがあるよ』と教えてくれたのがデスマッチだったんです。もともとグロテスクな映画とかが好きだったので、それで勧められたと思うんですけど(笑)、はじめて見た蛍光灯デスマッチがすごくいい試合ですっかりハマってしまいました」

だから「プロレスラーになりたい!」と思うと同時に「デスマッチファイターになりたい」という気持ちも芽生えてきた、という。そんな「夢」が叶ったのは今年5月のこと。アメリカの長身ファイター、ソーヤー・レックとの蛍光灯デスマッチが実現したのだ。相手が188㎝の長身だから、抱え上げられて叩きつけられるだけでもダメージは大きいのに、そこには蛍光灯が転がっている……乃蒼ヒカリは全身傷だらけになった。

「思っていたより遥かに痛かったです。でも、東京女子プロレスのリングに蛍光灯が並んでいるという、いままでにない光景を見たときには感動しました。ファンとして見てきたものをできる喜びも大きかったし、デスマッチってやっぱり素晴らしい世界です! また、というか、どんどんやりたいと思いました」

AUTHOR

小島 和宏


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