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UPDATE|2022/07/21

アプガ(プロレス)乃蒼ヒカリがデスマッチに目覚めた理由「血を流すことで人間の泥臭さを感じる」

アップアップガールズ(プロレス)乃蒼ヒカリ

アイドルとプロレス、二足のワラジを履くアップアップガールズ(プロレス)。東京女子プロレスのリングに上がりながら、アイドルとしてライブも行う――そんな異色グループの中でもとりわけ異彩を放っているのが乃蒼ヒカリだ。根っからのプロレスファンで、元々アイドルになりたかったわけではなく、プロレスラーになりたかった。しかも憧れてきたのはハードコアデスマッチと呼ばれる流血も辞さない過激なプロレス。試合での傷を恐れるどころか、「傷は想い出」と語る彼女に話を聞いた。(前後編の前編)

【写真】ど派手な電流爆破マッチに臨んだ乃蒼ヒカリ、撮り下ろしカットも【11点】

――乃蒼さんは、アイドルではなくプロレスラーになりたくてアプガ(プ)のオーディションを受けたとお聞きしました。そもそもプロレスを好きになったきっかけから教えていただけますか?

乃蒼 高校1年生くらいの時に『ワールドプロレスリング』を観て面白そうだなって思ったのがきっかけですね。当時、私は北海道に住んでいたんですが、ちょうどテレビで観た一ヶ月後ぐらいに北海道で試合があるというのを知って、一人で観に行きました。映像だとリングの上しか映らないけど、生だと会場の雰囲気が伝わってきて新鮮でした。そからプロレスにハマって、プロレス好きの仲間から「すごいプロレスがある」って紹介されたのがデスマッチだったんです。

――デスマッチではレスラーが流血をしますが、抵抗はありませんでしたか?

乃蒼 プロレスって「本当に痛いの?」って皆さん気になると思うんです。私もファンとしてプロレスを見ていた時はそう思っていたので分かるんです。でもお互い血を流し合って試合をしているところを見たら、「これは痛くないわけがない」って、それこそ痛いほど感じたんです。新日本プロレスさんのような王道、ストロングスタイルの試合の良さもあるんですけど、デスマッチは血を流すことによって、人間の泥臭さみたいなのが感じられたんですよね。

――当時、プロレスはどれくらいの頻度で観に行っていたのですか?

乃蒼 高校時代から東京に遠征に行ったり、めちゃくちゃ観ていましたね。月から金まで飲食店でバイトして、土日は東京に行くみたいな生活でした。まさにプロレスにどっぷりでしたね。

――当時、よく見ていた団体は?

乃蒼 基本的には大日本(大日本プロレス)でしたね。

――「基本的には大日本」っていう言葉、初めて聞きましたよ(笑)。

乃蒼 その頃からもうデスマッチが好きだったんです。デスマッチに憧れて、プロレスを始めようと思いました。

――それも珍しいかもしれません。ヒカリさんは高校生の時に一度、東京女子プロレスに応募したそうですが、その時の結果はどうだったのですか?

乃蒼 「高校を卒業したら、また連絡をしてください」と言われました。私としては学校辞めてでもプロレスをやりたかったのに、「責任は負えない」と。今、考えるとそれはそうだろうなと思うのですが、当時の私は単純に「落ちた!」と思ったんです。「また連絡してください」はただの社交辞令で。

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