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UPDATE|2022/07/21

アプガ(プ)乃蒼ヒカリ、デスマッチ挑戦の理由「ステージで踊る子の背中が傷だらけだったら面白い」

アップアップガールズ(プロレス)乃蒼ヒカリ

アイドルとプロレス、二足のワラジを履くアップアップガールズ(プロレス)。東京女子プロレスのリングに上がりながら、アイドルとしてライブも行う――そんな異色グループの中でもとりわけ異彩を放っているのが乃蒼ヒカリだ。根っからのプロレスファンで、元々アイドルになりたかったわけではなく、プロレスラーになりたかった。しかも憧れてきたのはハードコアデスマッチと呼ばれる流血も辞さない過激なプロレス。試合での傷を恐れるどころか、「傷は想い出」と語る彼女に話を聞いた。(前後編の後編)

【写真】ど派手な電流爆破マッチに臨んだ乃蒼ヒカリ、撮り下ろしカットも【11点】

――ヒカリさんが選手としては初めてハードコアマッチをしたのは、2021年4月の山下りな戦(※フリーのデスマッチファイター。デスマッチアマゾネスの異名も)です。デビューから3年以上経ってからですが、何か理由はあったのでしょうか。

乃蒼 デビュー当初からずっと「デスマッチをやりたい」って言っていたんですけど、東京女子の中でデスマッチをできる人がいなかったんです。周りの大人からも「デスマッチをやりたいって言わないで」って言われていました。でも無視して、取材の度に「やりたいです」って言っていました(笑)。たぶん大人の方たちも折れて試合を組んでくれたと思うんです。言い続けること、思い続けることが大事で夢は諦めちゃダメなんだと思いましたね。

――実際に山下選手と対戦してみての感想は?

乃蒼 めちゃくちゃ強かった! 山下選手は、FREEDOMS(デスマッチを主体とするプロレス団体)の『KFCタッグ王座』というベルトを持っていたんですが、男性の団体の中で女性がそうやって活躍できるのもすごいなって思いましたね

――デスマッチで経験も実力もある山下選手と戦うことに不安は?

乃蒼 不安よりもワクワクしていました。デスマッチファイターとしてのデビュー戦なので自分としては「夢が叶った」という満足度が大きかったですね。山下選手と試合をしてみて、やっぱりハードコアマッチが好きって改めて思いました。お客さんが「すごく痛そう」みたいな顔しているのを観るのも楽しいです(笑)。

――ご両親は心配されませんでしたか?

乃蒼 お父さんはけっこう心配しています。私が激しいのが好きなのは、多分お母さんの血なんですよ。お母さんは、私が初めてハードコアの試合をする日に観に来てくれて、「もうちょっとできたんじゃないの」っていう感想を言ってきました(笑)。「デスマッチをやりたい」と言った時よりも、「アプガ(プ)に受かったよ」と伝えた時の方が、二人ともびっくりしましたね。「アイドルになりたい」って言ったことがなかったから意外だったみたいです。

――乃蒼さんがハードコアマッチを行った時、ファンの人から厳しい反応もありましたか?

乃蒼 もちろん、ありました。「デスマッチは憧れだけでやるものじゃないよ」って言われたり。デスマッチは普通のプロレスとは違う見せ方があるので、そこを認めてもらうまではまだかなって思っています。

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