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UPDATE|2023/11/27

“刺さる”アイドルとしてSNSで話題・星島ゆい「陰キャ界の星になりたい」

星島ゆい 撮影/たむらとも


──その絶望からどのように立ち直ったのですか?

星島 私、新宿BLAZEは好きなアーティストさんのライブで来たことがあったんです。だからこそ「この状態のままで終わっていいわけがない!」と思ったんですよね。「いつか新宿BLAZEを単独で埋めるまで、絶対に辞めない!」と燃えました!

──以前所属していたグループは2022年4月に解散。星島さんはそこでアイドルを辞めようとは思いませんでしたか?

星島 思いませんでした。見たい景色も全然見られていないし、行きたい場所にも行けていないし、アイドルとしてやれることがまだあるはずだと思っていたので。自分の技術不足というか、上手くなれる伸びしろが自分にあると感じていたので、この気持ちがなくなるまでは絶対にアイドルをやろうと思っていました。もしバチュンに入っていなかったとしても、たぶんどこかでアイドルをやっていたと思います。

──なるほど。それにしても、「社不」にも関わらず長野から上京しアイドルをやるというのは相当勇気の要る決断だったのでは?

星島 でも東京に対する憧れはずっとあったんですよ。長野にいた頃から、イベントのために夜行バスに5時間乗って東京に行ったりしていたので。あと、私の親がいい意味で放任なんです。私が上京すると言った時は「行きたいなら行っていいよ」、アイドルを始めると言った時は「うん頑張って。デビューライブ行くね」って(笑)。実際にデビューライブに来てくれたし、今も大きいライブは見に来てくれています。

──あと星島さんは少し前、Twitter(現X)の「ねぇねぇ刺さった?」という自撮り投稿が話題になりましたよね。なぜか自動車事故の引用リツイートが大量に付くという。

星島 そうなんです。アイドルとしては「僕の心に刺さったよ」みたいなリプライが欲しかったのに、車の事故画像がたくさん届いて(※「刺さる」=自動車がクラッシュするという意味の俗語)。インプレッションが800万くらい行きましたね。それによってファンが大量に増えた感覚はありませんけど、それでもフォロワーさんは500人くらい増えたし、「車が刺さったから来ました」って初めて特典会に来てくれた人はいたので「怪我はなかった? 安全運転してね」とお伝えしました(笑)。

──それにしても謎の現象でした。

星島 「インターネットってこうだよな」と思いました(笑)。私自身、子どもの頃からインターネットに親しんでいたし、ネット特有の内輪ネタを楽しむ風潮も知っていたので、私も面白がっていました。ネットをやってて良かったな~って思いました!
AUTHOR

左藤 豊


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