最後に今回のアルバムの中で個人的に注目してほしいメンバーを二人紹介したい。
まず一人目が先ほども名前を挙げた11期メンバーの小田さくら。“歌姫”と呼ばれており歴代の中でもトップクラスの歌唱力をもっているメンバーだ。加入直後からソロパートをもらっており、歌唱メンバーとしてモーニング娘。を引っ張ってきた。曲によって声色を変えられ、可愛い曲、かっこいい曲、バラード曲から盛り上がる曲までどんな歌でも自分色にして歌ってしまえる逸材。
今回のアルバム曲の小田の歌声で、筆者が特に唸ったのが2004年発売の『浪漫 〜MY DEAR BOY〜』のイントロ明け、ワンフレーズ目最後のソロ。この曲は自立した強い女の子を歌った曲だが、小田の歌声がイメージにぴったり合っており、とてつもなくかっこいい。
また、2002年発売・16枚目のシングル『ここにいるぜぇ』も必聴。『BREAK THROUGH 自分をブチ破れ!』という最後のユニゾン前のソロを小田が歌っているのだが、かなり迫力があり、奮い立たせられる。
そして紹介したいもう一人が、15期メンバーの山崎愛生(やまざきめい)。加入5年目であり現在18歳の彼女は、底抜けの明るさと年々レベルが上がるパフォーマンス力で注目されているメンバーだが、今回のアルバムでも多くのソロパートをもらっているようで、歌声が目立っていた。
15期メンバーの岡村ほまれ、16期メンバーの櫻井梨央(さくらいりお)と歌唱しているプッチモニの『ちょこっとLOVE』では、ザ・アイドルというような可愛らしさが全面に出ており、聞いているだけで明るい気持ちになれる。
ぜひ、この二人の歌声にも注目してほしい。
今回紹介した楽曲の他にも、ライブでの人気曲『みかん』や、高橋愛がリーダーを務めハイクオリティなパフォーマンス力で今でも根強い人気を誇る“プラチナ期”と呼ばれていたころの人気曲『気まぐれプリンセス』なども収録されている。昔のモーニング娘。楽曲に思いを馳せながら、今のモーニング娘。の歌声を聞いてみてはいかがだろうか。
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