TVアニメ『【推しの子】』のオープニング主題歌『アイドル』を星野アイの再現衣装で踊り話題となっている、新人アイドルグループ『OCHA NORMA』(オチャノーマ)メンバーの米村姫良々。彼女が、アイドルの下積み歴約6年の“苦労人”だとご存じだろうか。
【写真】『【推しの子】』のオープニング主題歌『アイドル』を踊る米村姫良々TVアニメ『【推しの子】』の作中人物である『星野アイ』を思わせるピンクのミニドレスとヘアメイクで動画に登場したのがハロー！プロジェクトの新人グループ『OCHA NORMA』の米村姫良々だ。星野アイの再現衣装でオープニング主題歌『アイドル』を踊る米村の姿に、「可愛い」「ほんとに究極のアイドル」と絶賛の声が集まり、ついにTikTokで200万回いいねを突破した。
YOASOBI公式も「圧倒的完成度！！！ありがとうございます！！」とコメントし、さらに原作マンガの作画を担当する横槍メンゴさんも、「本当に 本当にみたほうがいいですよ 本当にね」とTwitterで動画について言及した。
傍から見ればポッと出てきて脚光を浴びたように見える米村。しかし、実はハロー！プロジェクトでデビューを目指す『ハロプロ研修生』歴が歴代でも最長という苦労人なのだ。
2016年1月15日、当時11歳でハロプロ研修生へ加入した米村だが、現在所属するグループ『OCHA NORMA』の正式な結成は2021年12月12日。なんと、約6年（2159日）もの間、研修生としての下積みを積んでいたことになる。
ちなみに、ハロプロ研修生在籍年数2位が同グループの石栗奏美（いしぐろかなみ）で研修生歴1976日と、米村とは約半年違いだ。
研修生としてレッスンに励む間、同期や自分より後から加入した後輩たちが先にデビューし、ステージ上で輝く姿を見てきた米村。その心境はどのようなものだったのだろうか。
メジャーデビューを控えた2022年2月23日に放送された、元モーニング娘。の矢口真里さんがMCを務める『矢口真里の火曜TheNIGHT』にゲスト出演した米村は、番組内での「辞めようかと悩んだことは？」という質問に「後輩が先にグループデビューした時」と答えた。
何十人も先にデビューしていった、とコメントを加え、中学3年生の進路を考えたタイミングで、実際に一度事務所に「研修生を辞める」と告げたという。
しかし、そのすぐ後に『ハロプロ研修生ユニット』の結成と自身の選抜を告げられ、なんとか辞めずにいられたのだそう。これが2019年の出来事だ。オリジナル曲がもらえたり、先輩たちのコンサートに帯同する機会が増えたりと、活動の場は広がったように見えたが、新型コロナウイルスの蔓延もあり、結果としては先が見えないまま1年半以上「ハロプロ研修生ユニット」として活動をすることになった。
ハロプロ研修生ユニットの一人、現OCHA NORMAメンバーの窪田七海（くぼたななみ）はメジャーデビュー当日のブログでこう語っている。
「（ハロプロ研修生ユニットを）結成した時に1番デビューに近いって言うことだよと言われたので後もう少しでデビュー出来るかもなんだ！頑張ろう！という気持ちで毎日を過ごしていました。
（中略）
でもどんどん時間だけが経ち楽しみだったハロプロ研修生ユニットがいつしか辛いものになっていました。
1番デビューに近いと言われたはずが気づいたら後輩の子がデビューしていたり、オーディションを開催しても私達4人は対象外だったり……
頑張り方を見失ってしまいました。
Hello! Projectコンサートに1曲参加、研修生発表会のリハーサルに行くとユニットだからもっと高いレベルを！と毎回叱っていただき……
どれも今思えば有難いことですが当時の私はハロプロ研修生ユニットは中途半端な立ち位置でどこにも居場所がない感じがし毎日怖かったです。」
