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UPDATE|2023/06/03

“元2時間ドラマの帝王”役でドラマ主演、船越英一郎「主人公は似て非なる双子のような存在」

撮影/河野優太


ドラマのテーマは“再生”。熱護の前に現れた3人の子持ちの元マネージャー・吉田ゆかり(戸田菜穂)と共に、再びスターに返り咲くために奔走する。

「熱護はマネージャーのゆかりさんと、彼女の子どもと触れ合うことによって、俳優としても人間としても再生しようと奮闘します。ゆかりさんのほうも人生の再起を熱護に賭けていて、気づけば彼女の家族たちも再生していくんです。

現実の世の中でも、人類はコロナ禍という未曽有の経験をして、ご苦労された方たちもたくさんいらっしゃる。ようやくアフターコロナという言葉が聞こえてきて、明るい未来が開けたような気がします。でも辛かった時期に、コロナ禍から学んだこともたくさんあります。もしかしたら我々も再生の時を迎えているのかもしれません。そんな中で、視聴者の皆さんの背中を押すような、優しくて力強いドラマにしていきたいですね」

『テイオーの長い休日』では年齢を感じさせないエネルギッシュな演技を繰り広げているが、そのためには体のケアも欠かせない。

「もともと体質的に太ったり痩せたりが激しいんです。僕は『何が趣味ですか?』と聞かれたら食べることですから(笑)。その楽しみを奪われないようにするために、美味しく食べる・飲むために多少の努力はしようと心がけています。だから歩いたり走ったりもしますし、トレーニングにも行きますし、食べ過ぎた翌日は節制するようにしています。休日も主に体のメンテナンスに充てていますね。

筋力が弱ると動きにも支障が出ますから。撮影中って普段は全く使わない筋肉を使うんですよ。その上、わりと僕はオーバーアクトの俳優ですから、昨日の撮影でも誰もそんなことは望んでないのに、自らソファーから転げ落ちたんです(笑)。やらなくていいことをやるので、今日も体が痛いです」

2017年に始まったドラマ『赤ひげ』(NHK)で演じる“赤ひげ”こと新出去定は当たり役となり、現時点でシーズン4まで作られているが、この作品を通して体の衰えを感じることもあるという。

「僕が演じる赤ひげは、ある程度恰幅がないといけないので、撮影に入る前に、ちょっと体重を増やすんです。僕は『特技は何ですか?』と聞かれたら、太ることっていうぐらい、あっという間に太れるんです(笑)。10日もあれば、5キロぐらい無理なく楽しく簡単に増やせます。要するに“禁欲”の“禁”を取ればいいだけですから。

クランクアップ後、1ヶ月ぐらいかけて元の体重に絞るんですけど、これが大変で。最初の4年ぐらいは成功してたんですけど、ここのところ本当に落ちない。代謝が落ちてきたんでしょうね」
AUTHOR

猪口 貴裕


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