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UPDATE|2023/04/03

日向坂46が初の横浜スタジアムでの公演を2日間開催、新曲『One choice』を初披露

日向坂46(C)カメラ:上山陽介


そしてけやき坂46時代の懐かしい二期生曲『半分の記憶』に続いて、齊藤京子がセンターを務める前作『月と星が踊るMidnight』をパフォーマンス。昨年のツアーで初披露した楽曲だが、ライブやテレビでの披露を重ね、堂に入った表現を見せた。「月と星」という言葉で始まる楽曲だけに、夜の横浜スタジアムに映えていた。

ここで短いVTRが流れる。振付家・TAKAHIROの「走り出した君たちはずっと走る。頭から最後までみんなが走る」という言葉とともに、小坂菜緒が「居場所をくれた曲」、佐々木久美が「日向坂46にとって欠かせない楽曲」と語った。

そして四期生たちが、「ここまで来れたのはこの曲があったから」という言葉とともに、『青春の馬』を披露。先輩たちが歌っていたグループを代表する応援歌だが、合宿でこの曲をひたすら練習していた四期生たちにとっても大切な曲で、がむしゃらさと何かを伝えようとする素直な気持ちが光っていた。

先輩たちも負けていない。ライブを盛り上げる定番曲『My fans』で、5箇所に分かれたステージで圧巻のダンス対決を見せた。そして四期生も合流して、全員で『誰よりも高く跳べ!2020』をパフォーマンス。久美の「おひさまー、跳べー!」というあおりに、ファンも「おい、おい!」という大コールで応えた。

そして本編ラストとなったファンへのメッセージソング『知らないうちに愛されていた』では、会場が一体となってサビをシンガロングする。かつては声出しでの応援が当たり前だった『誰よりも高く跳べ!』や、コロナ禍の中で生まれた『知らないうちに愛されていた』を一緒に歌ったことで、やっとグループにとってのポストコロナ時代が見えた瞬間だった。

アンコール明けには、丹生明里が初センターを務める新曲『One choice』を披露。恋にかける強い表情と、笑顔が交互に表現されたパフォーマンスは、凛々しさと笑顔の両方の魅力を兼ね備えた丹生にぴったりのものだった。曲中にメンバーが笑顔でハイタッチするシーンは、ファンにとってのハイライトだろう。歌い終わった丹生は、涙目ながらも「本当にこのような素敵な景色をつくってくださってとてもうれしいですし、いっぱいメンバーと目が合って、すごいパフォーマンスをしてて楽しかったです。『One choice』が届いてほしいです」と語った。

そして、「ドラゴンボール」好きな丹生のリクエストで、ファンが”元気玉”を作ることに。赤いペンライトのウェーブを最後に丹生が大口を開けて受け取った。

ここで、次のシングル『One choice』の活動をもって日向坂46を卒業する影山優佳がMC。影山は耳の特性により昨年からライブを休んでいたが、この曲だけパフォーマンスに参加していた。

影山は「以前から発表させていただいた通り、私はライブなどで耳の中と外の音がとてもとても大きく聞こえてしまうような感じなんですけれども、なんで私こんな耳なのかな?とか、今回ライブをお休みさせていただくことも、こうやってアンコールで登場させていただくことも、みなさんとかメンバーに心配だったり迷惑とかをかけてしまうんじゃないかなってずっと悩んでいたわけなんですけれども、 こうしてみなさんと(歓声)はい、昨日泣きそうになったんでね、私は今日はもう泣かないです(笑)。泣いてないです。こうしてみなさんと4周年をお祝いできたこと、そして大好きな丹生ちゃんのセンター曲『One choice』をみんなと披露させていただけたことが本当に光栄です。みなさんこうやって赤色のペンライトで温かく迎えてくださって本当にありがとうございます」とコメント。

これで、四期生の山下含め、日向坂46の現メンバー32人全員が今回のライブでステージに立てたことになる。MCでは、久美の「ほんとに広いね。みーぱん(佐々木美玲)、走っちゃダメだよ」という振りで、メンバーがアカペラで『走り出す瞬間』を歌う中、その楽曲でセンターを務めていた美玲が全力ダッシュをさせられるという日向坂46らしい団体芸的なノリも見せた。

前作『月と星が〜』でセンターを務めた齊藤京子は、「4周年っていうこの記念すべき日におひさまのみなさんの声を聞くことができて、コロナ禍でみなさん会えなかったときに、本当にがんばってきてよかったなっていうふうに思いました。本当にありがとうございました」と真面目に語った。

四期生の正源司も「私たち4期生、加入して半年ほどでこんな大きくて素敵なステージに立つことができて、もう本当にうれしくて。この5年目に突入する日向坂46に4期生が何か力になってどんどんもっと素敵な大きなグループになっていくように頑張りたいなっていうふうに思います。今日は本当にありがとうございました」と感謝と抱負を伝えた。

そして『NO WAR in the future 2020』を披露。会場にはバルーンが投げ込まれ、大小のフロートやクレーン、円形ステージをすべて使用してメンバーがそこかしこでパフォーマンス。ステージ上で先輩・後輩がハグする姿は多幸感が溢れていた。

さらに、無観客開催となった2020年の「ひな誕祭」から、昨年までの3回のメモリアルライブを振り返るVTRが流れ、ラストの楽曲『JOYFUL LOVE』へ。ファンが自主的にSNSで企画し、ペンライトを使って”虹”を作るこの楽曲は、日向坂46のライブを象徴する一曲だ。夜空の下で虹を渡りながら、曲中に各期の代表がメッセージを語った。

最後は夜空に打ち上げられた花火とともにパフォーマンスを終え、ステージを後にした。

一年前に東京ドームで「3回目のひな誕祭」を開催して以降、次作を含めると3枚のシングルと2人の新センターを送り出し、12人の四期生も加入した。今回のライブでは、そんな充実した今の日向坂46の姿をファンに見せるとともに、一緒に声を出してデビュー4周年を祝うことができた。


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