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UPDATE|2023/02/26

ももクロ、BiSHだけじゃない!女性アイドルがカバーしたロックナンバーが熱い

セントチヒロ・チッチ (BiSH) / 夜王子と月の姫 [OFFiCiAL ViDEO] BiSH公式YouTubeチャンネルより



そして、そんな氣志團と最も関係値が深いアイドルグループと言えば、ももいろクローバーZである。氣志團主催のフェス「氣志團万博」には初回から皆勤賞。逆に、氣志團も、ももクロ主催の大晦日の「ももいろ歌合戦」皆勤賞という、まさに相思相愛な間柄。もちろん、ももクロも氣志團のトリビュートアルバムには参加しているので、是非とも、『One Night Carnival』のももクロバージョンとBiSHバージョンの聴き比べも楽しんでみて欲しい。

ももクロも毎年、多くの夏フェスに出演しているが、フェスでの定番曲となっている『あんた飛ばしすぎ』と『ダンシングタンク』という自己紹介ソングがある。歌詞は、ももクロ仕様にアレンジされているものの、どちらもGARLIC BOYSのカバー。CDやサブスクでも聴くことが出来るので、オリジナルと合わせてチェックしていただきたい。大阪のロックバンドGARLIC BOYSに目を付けるあたりに、ももクロ音楽制作チームのロック魂を感じてしまう。

続いては、ももクロの妹グループにも注目してみよう。エビ中、こと、私立恵比寿中学も「氣志團万博」などフェスに出演しているほか、2019年には、横浜の赤レンガ倉庫で、自らの主催フェスも開催している。フジファブリック、POLYSICS、ニューロティカ、ゲスの極み乙女。といったエビ中に楽曲提供して来たロックバンドが多数集結した、なんとも豪華なフェスだった。そして、そんなエビ中は、2018年に椎名林檎のトリビュートアルバムに参加し、『自由へ道連れ』をカバーしている。もともと、エビ中の楽曲自体、前述したようにバンドが提供した楽曲が多く、ロック色が強いのだが、この『自由へ道連れ』もライブでたびたび披露され、盛り上がる鉄板曲となっている。

さらに、ももクロやエビ中が所属するスターダストプラネットの最年少グループ、B.O.L.Tという4人組グループも紹介したい。HUSKING BEEの磯部正文やB-DASHのGONGONが楽曲提供するなど、バンドサウンドが売りのB.O.L.Tが、2021年にリリースして、ロックファンを驚かせたのが、Dragon Ashの『HOT CAKE』のカバーだ。Dragon Ashの99年のアルバム『Viva La Revolution』の隠しトラックとして収録されていた曲で、アルバムを全曲聴き終えて、CDを再生させたままにしておくと、突然セリフとともに始まる1曲として話題になった。

しかも、激しい曲が多いDragon Ashの中でも、メロウなナンバーでファンからの人気も高く、ライブでもアンコールなど重要なポイントで演奏されて来た曲だ。B.O.L.Tのライブでも、この『HOT CAKE』のカバーは、アンコールなどでたびたび歌われている。B.O.L.Tは昨年、一度だけバンドと共にライブを行っているが、今後は、ロックフェスでバンドを従え、『HOT CAKE』が歌われることにも期待したい。その時のロックファンの反応が楽しみである。

AUTHOR

南 喜一


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