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UPDATE|2022/09/21

情熱を言葉に…日向坂46 宮田愛萌、文学少女の枠にとどまらない博識才女ぶりを振り返る

『IDOL AND READ 027』(シンコーミュージック)


また、男性声優が演じるキャラクター同士でラップバトルが展開される『ヒプノシスマイク』についても同年12月15日のブログで「シンプルにまずは曲を聴きましょう」と読者に向けて、個別の楽曲の魅力を語り始める。こうやってコンテンツの「布教」にいそしんでいる様子は、もはやアイドル・宮田愛萌というより、熱意あふれるひとりのオタクでもある。それでも作品をほとんど知らない日向坂ファンや、逆に日向坂ファンではないそれぞれのタイトルのファンに好感を持ってもらえるところにも彼女の表現力の巧みさが光る。

他にもSHOWROOMでもしばしば上記タイトルや『アイカツ!』『刀剣乱舞』など熱中しているゲーム・アニメについて熱弁する時があり、創作の才だけでなく、自身のこだわり・情熱を言葉にする力も卓越しているアイドルだ。

22年1月には声優の石原夏織とラジオ『文化放送サタデープレミアム まなもの部屋with石原夏織』(文化放送)で共演、ずっと大ファンだったという石原とのトークの中で、本好きが昂じて出版関連の仕事を目指した隠れた動機が「ライトノベルの編集さんになって、アニメ化されたら(石原に)会えるんじゃないかと思って」だったことを明かしている。文学方面だけでなく、オタクカルチャー方面への好奇心と行動力も活動のモチベーションになっていたようだ。2人の交友はこの後も深まり、3月の『ひな誕祭2022』には石原が観客として東京ドームを訪れている。

博識で文才に恵まれ、トーク力も発揮してきた宮田。卒業後もたくさんの人に本の価値を伝えていきたいとブログで語っていたが、多方面に発揮されてきた自身の情熱をもってすれば、これからもアンバサダーのように本や文学、またオタクカルチャーの魅力を発信していくことができるだろう。

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AUTHOR

高史 大宮


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