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UPDATE|2022/08/14

欠席相次ぎ課題も浮き彫りに、3年ぶりの夏開催もコロナの影響を感じたTIF2022

センターを欠きつつ、熱いステージを見せた≠ME



コロナ以外で目立ったのが、今回のTIFのメインステージ「HOTステージ」前にできる行列だった。キャパシティ2000人ほどの会場に、「=LOVE」「日向坂46」など人気グループが出演するため入場規制がかかり、長蛇の列ができ、SNSでは5時間待ったのに目当てのアイドルが見られなかったというファンの嘆きも投稿された。

特に「ウマ娘 プリティーダービー」「乃木坂46 5期生」「AKB48」「日向坂46」と人気グループばかりが集まった7日夕方からのステージには開演7時間前から行列ができるほどで、炎天下での長時間待機は熱中症の危険性もあった。TIFのスタッフも並んでいるファンにペットボトルの飲料を無料で配る配慮には感心したが、今後の課題だろう。

TIFの公式タイムテーブルに撮影OKの文字がついたのも時代の流れだろう。出演した230組のアイドルのうち、およそ3分の1のアイドルがスマートフォンでの撮影が可能だった。えなこ、伊織もえなど人気コスプレイヤーによるスペシャルユニット「PPE41」がHOTステージに出演したが、メディアのカメラマンは2階からしか撮影できなかったのに対し、ファンは1階から撮影できたため、より良い構図で撮影できるという逆転現象が起きていたのも面白かった。

取材をしていると、舞台袖で憧れのアイドルのステージをキラキラした目で見るアイドルの姿を見られるのもTIFの良いところだ。「Juice=Juice」のスマイルガーデンのライブでは、ハロプロの大ファンだというアップアップガールズ(仮)の住田悠華が、登場した瞬間から泣いてしまっていた。

またTIF閉幕後に帰り支度をしていると、湾岸スタジオを出ていこうとするアイドルたちがちらちらと後ろを振り返っているのに気づいた。視線の先にいたのは、PPE41のスペシャルメンバーとして今回のTIFに参加していた元ベイビーレイズの高見奈央だ。そこへUターンして戻っていくアイドルが1人。Ange☆Reveの水野結愛が、本人に向けて愛を熱弁し、2ショットを撮影……こうした場面もアイドルフェスならではだろう。

アイドルは誰かに憧れてアイドルの道へ進み、やがて誰かの憧れのアイドルになる。憧れは連鎖していくのだ。そうした思いを繋ぐ場所として、来年もTIFが無事開催されることを願いたい。

【あわせて読む】11年ぶりの出演…えなこら「PPE41」のエモすぎる凱旋劇「TIF」メインステージで魅せた一部始終
AUTHOR

徳重 龍徳


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