FOLLOW US

UPDATE|2022/07/24

日向坂46 出演『W-KEYAKI FES.2022』が開催、今年9月からの全国アリーナツアーも発表

カメラ:上山陽介


ハッピーオーラに満ち溢れた序盤から一変、日が落ち始めた中盤では『川は流れる』『飛行機雲ができる理由』と、比較的落ち着いたトーンの楽曲が繰り出される。

そして、最新シングル『僕なんか』ではステージ前のウォータースクリーンを使った幻想的な映像演出とともに、センターの小坂を中心とした情熱的なパフォーマンスや楽曲の持つ切なさが強調され、さまざまな持ち味で観る者を魅了していく。

さらに、佐々木久美の「続いては、この『W-KEYAKI FES.』でしかできない、『W-KEYAKI FES.』だからこそできる、私たちの大好きで偉大な先輩方の曲を披露させていただきたいと思います」という言葉を合図に披露されたのが、欅坂46の楽曲『語るなら未来を…』。けやき坂46時代にも披露したことのある1曲だが、今こういうタイミング/場所でパフォーマンスすることに大きな意味を持つナンバーといえるだろう。

曲が始まると、会場はすぐ緑色(=欅坂46のイメージカラー)のペンライトに染め上げられ、この貴重な瞬間を思う存分楽しんだ。センターを務める齊藤京子をはじめとする1期生はもちろん、2期生や3期生も真剣な表情でパフォーマンスに臨み、改めて彼女たちが1本の欅の木から生まれ、派生していったグループであることを体現してみせた。

その勢いのまま、2手に分かれた彼女たちは『My fans』で激しいパフォーマンスを展開。エネルギッシュさを伴うダンストラックを挟んで『アディショナルタイム』へとつなげると、ウォータースクリーンに時計を映し出す演出を交えながら、センターの金村美玖を中心にクールさと可愛らしさの相まったダンスで観る者を魅了する。

さらに、『NO WAR in the future 2020』『誰よりも高く跳べ!2020』と彼女たちのライブには欠かせない人気ナンバーを連発。特に後者では、後半のブレイクで佐々木久美の「『W-KEYAKI FES.』、跳べ!」を合図にウォーターショットが上空高くに打ち上がる演出が、一体感の強い盛り上がりに華を添えた。

本編最後の曲に選ばれたのは、最新シングル『僕なんか』収録曲の『知らないうちに愛されていた』。温かみの強いサウンドにポジティブなメッセージを乗せたこの曲について、佐々木久美は「今は皆さん、声を出せないですけど、いつか声が出せるようになった日にみんなで一緒に歌っていきたいなと思っている曲です。一緒に心の中で歌ってくださるとうれしいです」とおひさまに伝えたが、曲終盤のシンガロングパートではさらなる一体感を生み出すことができそうだ。きっと会場にいた多くのおひさまも、心の中で一緒に歌うことでステージ上のメンバーと心をひとつにしていたはずだ。

アンコールは爽快感の強い『ドレミソラシド』からスタート。ライブTシャツ&スカート姿に着替えたメンバーが満面の笑みで歌い踊ると、続いてメンバーがこの日の感想を述べていく。齊藤京子は「『欅共和国』から私たちは参加させてもらったなと思うと、本当に感慨深いですし、こうやって毎年やらせていただけてうれしいです。来年は櫻坂さんと影山優佳も、全員で出れたらなと思います」と語り、小坂菜緒は「私は去年の『けやフェス』に参加できていなかったので、今年が初めての参加なんですけど、こんなに皆さんがタオルを掲げてくれたりペンライトを振ってくれて、野外のライブって素晴らしいなと心の底から思いました」とうれしそうにコメント。髙橋未来虹も「去年の『けやフェス』は悔しい思いもしたけど、今年は私自身、去年よりも全部出し切れたんじゃないかな。来年もまたここでライブしたいなと思いました」と、早くも来年へ向けた意気込みを口にした。

そして、佐々木久美の「ここで皆さんにお知らせがあります」に続いて、スクリーンにて全国アリーナツアー決定を報告。9月10日から全国4都市8公演にわたり開催されるこのツアーに向けて、彼女は「こうやって毎年たくさんライブをやらせていただいて、皆さんと思い出を作る時間があって、本当に私たちは幸せ者だなとつくづく思います。ツアーも一生懸命準備して、最高に楽しい時間にしたいなと思いますので、皆さんぜひ遊びに来てください」とおひさまにメッセージを伝えた。

いよいよ今年の『W-KEYAKI FES.』も残りわずか。客席一面がペンライトで虹色に染め上げられた『JOYFUL LOVE』では、メンバーがトロッコに乗って会場を一周し、ラストナンバー「日向坂」では客席中央が緑、ステージ中央の客席が緑、向かって左側が白、右側が空色のペンライトで染まり、欅坂46(=緑)からそれぞれの道へと進み始めた櫻坂46(=白)、日向坂46(=空色)を体現する素晴らしい演出と、上空を華やか彩る花火で今年の『W-KEYAKI FES.』は幕を閉じた。

さまざまなハプニングが重なった『W-KEYAKI FES. 2022』だったが、来年こそは櫻坂46、日向坂46の全メンバーが健康な状態で一堂に会し、無事に実施されることを願うばかりだ。

【あわせて読む】日向坂46・初の東京ドーム公演のDVDジャケット写真が解禁、2日間の公演と舞台裏に密着

RECOMMENDED おすすめの記事