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UPDATE|2022/07/21

アプガ(プロレス)乃蒼ヒカリがデスマッチに目覚めた理由「血を流すことで人間の泥臭さを感じる」

アップアップガールズ(プロレス)乃蒼ヒカリ


――デビュー当時、プロレスファンからの反応はどうでしたか? 中には「アイドルをやりながらなんてプロレスを舐めるな」という見方をする人もいたと思いますが。

乃蒼 厳しい意見は届いていました。オーディションの時から後楽園ホールでデビューすることが決まっていたので、「アイドルがやりたいから、プロレスはおまけなんじゃないか」みたいにも言われましたし。正直、準備不足なところもあったし、「やっぱりアイドルだから、プロレスもこれぐらいか」みたいな言い方をされた時は、めちゃくちゃ悔しかったです。

――東京女子プロレス内、他の選手からはいかがでしたか?

乃蒼 皆さん最初から優しくしていただいたんですが、逆に気を使って優しくされすぎることがあって、それはもどかしかったですね。最初はロープワークをするだけで背中にあざができたりしたんです。すると「しんどかったらやめていいよ」と言っていただいたり。私たちはアイドル活動もやっているので、怪我させちゃ駄目みたいな雰囲気がありました。もちろん気を使って言ってくださっているのは分かるのですが、別物な感じがして。「私たちってまだ東京女子じゃないんだ」って思うことがありましたね。

――反対にアイドルのイベントに出た時は、どんな反応でしたか?

乃蒼 「プロレス姿の子たちが踊っている」と驚かれて、SNSでも「あの子たちなんだろう?」みたいな感想が多かったですね。

――多くのグループが出演するイベントはプロレスでいうと団体対抗戦。プロレス好きの乃蒼さんとしては他のグループに対して闘争心を燃やしたりは?

乃蒼 それはなかったですね(笑)。ただ、DDTプロレスリングが、「TOKYO IDOL FESTIVAL」とコラボして、路上プロレスをやったことがあったんです。DDTには「アイアンマンヘビーメタル級王座」というベルトがあるのですが(※24時間どこでも防衛戦が可能で、王座から3カウントを取れば王位が移動。これまでタレントや一般人、動物や飲食物も王座になっている)、それを別のアイドルさんが獲ったのを見ると、イラっとしていましたね(笑)。

――「アイアンマンヘビーメタル級王座」にジェラシーを燃やしている選手を初めて見ました(笑)。ちなみに、アプガ(プ)のメンバーは、ヒカリさんにとってライバルですか? それとも同志のような関係でしょうか。

乃蒼 試合ではライバルです。同期って一番負けたくない存在だと思うんです。だから試合になると結構ピリッとはしますね。でもライブをする時には、仲間だって思います。その切り替えがありますね。

――アプガ(プ)は現在、新メンバーオーディション中です。ヒカリさんに憧れて入団してくる子もいるのではないですか?

乃蒼 憧れていたなんて言われると恥ずかしいです(笑)。学生時代から部活はやってないので先輩後輩みたい上下関係が全然わかんないんですよ。でも仲間が増えるのは純粋に嬉しいですね。アイドルの「誰々が好き」っていう話をされてもあまりピンとこないので、プロレスが好きな子が入ってくるといいなって思っています(笑)。

【後編はこちらから】乃蒼ヒカリ「ステージで踊っている子の背中が傷だらけだったら面白い」

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