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UPDATE|2022/06/13

空手家で看護師で女優、長野じゅりあが語る水着グラビアデビューとプロレスデビュー

撮影/松山勇樹


──東京女子プロレスのリングは、SKE48の荒井優希選手やアップアップガールズ(プロレス)などアイドル系レスラーの活躍も目立ちます。長野選手も華麗なビジュアルから注目が集まることが多いのでは?

長野 う~ん、でもリングに上がっているときの荒井選手は鬼の形相で闘っていますし、技も気迫がこもっていますからね。完全にプロレスラーだし、アイドルとして見ることはできないですよ。それくらいギャップがすごいということなんですけど。でもそれは自分も同じようなもので、試合している写真を見るとグラビアの私と同一人物とは思えないんですよね(笑)。必死さが滲み出ている感じで。

──プロレスって下手したら生死に関わるような大ケガもしますし、ある意味、格闘技以上に危険な要素もありますからね。

長野 いや、本当に真剣勝負ですよ。死ぬ気でやらないと大変なことになりますから。山下選手とシングルで闘ったとき、私は記憶を飛ばしているんですね。不意打ちみたいな格好で蹴りを喰らい、そこからは自分が何をしたのかも覚えていない。気づいたら「あれ? 天井が見えるな」って大の字になって寝ていて……。こんなの空手時代にも経験していないし、プロレスの凄味を痛感しました。

──東京女子プロレスのリングには今後も継続的に参戦する予定ですか?

長野 自分としては、そのつもりでいます。そもそも私が最終的に何をしたいかというと、世界で活躍できるようなアクション女優を目指しているんですよ。そのためには立ち技の打撃だけではなく、寝技も含めていろんな技術を学ぶ必要があると考えて、それでプロレスを始めたんですね。数試合やっただけの現段階だと「グラップリングや組み技も習得できました」なんてとても言えないので、まだまだ先は長いなと覚悟しているところで。

──長野選手の中では全部が繋がっているというわけですか。

長野 自分では「配合変化」と呼んでいるんです。昔は「空手さえやっていればアクションはOK」と考えていたけど、実際は他の動きを取り入れることで幅が広がっていくんですよね。前に『機界戦隊ゼンカイジャー』(テレビ朝日系)に出演させていただいたとき、私はボクサーの役だったんですよ。ボクシングと空手って似ているように見えるかもだけど、実際は動きがまったく違うんですね。

──なるほど。となると、現場でも戸惑ったのでは?

長野 だからスタッフさんからも「空手経験者なのにボクシングで申し訳ないね」とか言われたんですけど、実は私、キックボクシングもこっそり習っていたんです。だからカメラが回ると「えっ? なんでそんな本格的なパンチが出せるの?」とかスタントマンにも驚かれちゃって。「キックを経験していてよかったな」と、そのときにしみじみと感じたんですよ。やっぱり今まで全力でやったことで無駄な経験ってないと思うし、全部が繋がっているんですよね。これからもどんどんいろんなことにガチで挑んでいきたいと思います!

▽PROFILE
ながの・じゅりあ◎1996年2月10日、島根県生まれ。T159cm、B80・W60・H86。趣味:筋トレ、旅行。最近、ハマっていること:洋服の毛玉取り。最近の悩み:身体を絞りたいけど、シュークリームやドーナツがやめられないんです。好きな男性のタイプ:強そうな格闘家タイプに守られたいという気持ちもあるけど、どういうわけか「僕を守って~」みたいな弱々しい男性に好かれる傾向があります(笑)。でも今は恋愛よりも自分の夢を実現させることに熱中しているので、胸キュン要素は韓国ドラマだけで十分かな。

5歳より空手を始め、2006年の「第5回糸東流空手世界選手権大会 形の部 9歳~10歳 女子3級以上」にて優勝を飾り世界王者に。2011年には『サルベージ・マイス』で女優デビュー。看護師として病院に勤務しつつ、グラビアやバラエティなどでもマルチに活躍を続ける。2022年3月、東京女子プロレスの両国国技館大会でリングデビュー。TikTokやYouTubeでも絶大な人気を誇る。

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