──彼氏の前で大食いをカミングアウトすればよかったじゃないですか。三宅 いや、それはできなかった! それまで頑張って我慢していたのに、今さらキャラ変するのは恥ずかしすぎたんです。テレビに出るようになってチヤホヤされることは特になかったけど、逆に「食べ方が汚い」とバッシングは浴びましたね(笑)。それで食事マナーは気をつけるようになったかな。
──そこからは大食いファイターとして華々しい活躍をされましたよね。三宅 いや~、そんなことはないですよ。私、選手としての成績は大したことないんです。というのも得意・不得意がすごくはっきりしているから、硬い食感のものが出ると全然勝てなくて……。「絶対あの人には負けたくない!」みたいな負けん気もないタイプだし、最後まで競技者としては二流だったかもしれません。食べるのは大好きだけど、番組に出るのは苦しかったですから。毎回、これで最後にしようと思っていたくらいです。あの番組に出なかったら今の自分はないので、もちろん感謝はすごくしていますけどね。
──共演して、すごいと感じたフードファイターは?三宅 やっぱりギャル曽根ちゃんかな。胃袋の大きさもさることながら、あの剥き出しの闘志を目の当たりにしたら「この子には勝てない」って諦めざるをえなかったですね。最後は精神力の勝負になるから、そこで絶対に追いつけないんです。(後編へつづく)
【後編はこちら】大食いタレント・三宅智子が語るフードファイター卒業後の流浪の人生「写真集を出したことも」