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UPDATE|2022/05/17

活動15周年・柏木由紀が語る“今”のAKB48「みんなの目的地が見つかった、次は個人の力を見せる番かな」

柏木由紀 撮影/武田敏将



──柏木さんはWACKの新グループ「SPY」のプロデュースを始めましたが、違う空気を吸うことで、AKB48と比較できたと思います。

柏木 学ぶことはめちゃくちゃ多かったです。曲に関しては、あちらはほぼすべてがソロパートなんです。それぞれに歌割があります。それだけじゃなく、振り付けをメンバーが考えています。「うわ、全然違う!」と驚きました。そもそもダンスの先生がいなくて、立ち位置も振り付けもダンスが得意なメンバーが決めています。歌もダンスもAKB48では考えられませんよね。「サビを1人で歌えるの?」ってうれしかったです(笑)。でも、AKB48とは別物だと思いました。AKB48の経験はWACKに活かせたけど、WACKの経験はAKB48には活かせるかな。

──メンバーの性格を比べると?

柏木 WACKにはいろんなタイプのメンバーがいました。AKB48の若手に近い雰囲気の子もいたし、BiSHみたいに自分をしっかり持っているタイプもいました。感じたのは、自分がこのグループを担っているんだという気持ちが強いのかなって。少人数だとそうなりますよね。

──違う空気を吸ったことで、AKB48が生き抜くヒントを見つけたりしたのかなと思ったんですよね。

柏木 今のAKB48は曲の力で見てもらえるようになってきたので、次は個人の力を見せる番かなとは思います。「AKB48の誰が好き?」って学校で話すような状況が理想なので。メンバーを把握してもらわないと、そこまではたどり着かないですよね。そのきっかけになるのは、「AKB48っていいよね」と思ってもらえることです。

──その前提がないと個人への認知はされないと思います。WACKがいい例で、ツイッターのフォロワー数が40万~50万人いるメンバーを抱えているのは、グループがいいと思われているからこそですよね。

柏木 たしかに。AKB48の場合は〝もう一度〟そういう状況になるか、ということですよね。その壁を破れるかどうか。

──まさにそこが問われていますが、信じていますよ。

柏木 そんな状況を見届けられたら最高ですよね! もう一回東京ドームにもし立てたら……こんなにうれしいことはないですから。地上波のレギュラーが始まったのもうれしいニュースだし、そうやって地道に積み重ねていって、一気に状況がひっくり返る瞬間に立ち会いたいな。

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AUTHOR

犬飼 華


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