──大衆に向けてプレゼンできるパッケージがあったほうがいい、と。街裏 今年は街裏ぴんくの「入り口」になるようなパッケージを作ることが目標のひとつです。
──漫談では「街裏さん自身はまとも」という設定が多いですよね。街裏 僕がおかしい人というネタは1~2割くらいかもしれません。僕がツッコミ側に立つことで、お客さんと距離ができてしまうのかな、という懸念もあるんです。独演会だとじっくり聞いてくれるんですけど、普通のライブで3~4分のネタだとなかなかウケない。
──お笑いファンが集まるライブだとそんなことはないと思いますが。街裏 いや、3、4年前はもっとウケていたんです。お笑いファンは最初こそ驚いていたんですけど、僕が頑なにスタイルを変えないこともあって見慣れてしまった。「今のスタイルで名作を生みたい」という気持ちもあるんですけど、お客さんは新たな驚きを期待していると思うんです。
──2月に放送された『マヂカルクリエイターズ』(テレビ東京)にゲスト出演した街裏さんを観た時は「異形な人が出てきた」感覚がありました。街裏 まさしくそうで。あの番組の僕はよかったんじゃないかと思います。今後も観ている人の度肝を抜かすようなことをしたいですね。
──同じライブに出ることも多かったランジャタイやモグライダーの活躍には刺激を受けていますか?街裏 彼らの活躍を見ると、僕もそろそろ決めなあかんなと感じます。そこに向けて頑張り続けている人もおるなかで、舞台で勝手なことをしてきた僕が「テレビで活躍したい」と言うことがおこがましい気持ちもあるんです。だけど、多くの方に僕の漫談を見てもらいたいですから。
──5月13日には「街裏ぴんく漫談独演会『みそ汁おめでとう』」が開催されます。街裏 独演会では、自分が面白いと思うことをブツけて、これまでの漫談の最高値を更新したいです。世知辛い世の中なので、めでたくいこうかなと思ってます。
▽
街裏ぴんく第十二回漫談独演会『みそ汁おめでとう』」
日時:5月13日(金)
場所:東京・武蔵野公会堂で開催
【あわせて読む】嘘しか言わない漫談家・街裏ぴんく、生い立ちから上京まで 完全“嘘つきインタビュー”に挑戦