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UPDATE|2022/04/14

憧れはデスマッチ、アプガ(プロレス)乃蒼ヒカリ「最初の頃は試合が終わるたびに泣いていた」

アップアップガールズ(プロレス)乃蒼ヒカリ


──プロレスラーになる夢は叶ったけど、いきなり壁にぶつかったと。

乃蒼 そうなんです。そこからアプガの4人でずっと試合していたんですけど、初期の頃の私はほんとに体力が無くて、みんなに追いつけてなくて泣きながら練習してました。一番しんどかったことは、気持ちと体が追いつかないことです。気持ちは前に行くけど体力も無いし、身長も小さいんですよ。しかも自分がすっごい人見知りで、先輩に「体力つけるにはどうしたらいいですか?」とかも全然聞けなかったんです。

──それが変わったきっかけは?

乃蒼 (東京女子プロレスの)先輩の坂崎ユカさんの存在ですね。私は昔に東京女子を見始めた頃からユカさんがすごく好きだったんですよ。同じ世界に入ってみたら、ユカさんが想像以上にすごい人だったんです。後輩のことも見てくれるし、練習でも全部わかりやすく教えてくれて。口だけじゃなく、体で教えてくれるのもありがたかったです。リング上の動きでも、ユカさんは自分がサポートすることで相手を上手く見せることができるんです。私の中では、ユカさんのおかげで自分がここまで伸びたって感覚はあります。

──素晴らしい先輩がいてくれたおかげで、壁を突破できたと。では、ヒカリさんのターニングポイントになった試合は?

乃蒼 第5回東京プリンセスカップの出場者決定戦(2018.6.3・新宿村スタジオC106大会・ヒカリ vs ミウ)です。シングルのトーナメントの最後のひと枠をかけて未詩ちゃんと戦って、自分が勝ってトーナメントに出られた試合はめちゃくちゃ大きかったです。私はずっと未詩ちゃんに負け続けていて、その年の2月にやっとシングル戦で初勝利できたんです。その未詩ちゃんとトーナメントの最後の枠をかけて戦うって、絶対負けられないじゃないですか。お客さんも注目してくれて、それまではお客さんから「これからもがんばろう」って感じの言葉をいただいていたんですけど、そのとき初めて「絶対勝ってね!」って声をたくさんもらったんです。そこで、自分もプロレスラーとして認められてきたのかな?って思えてうれしかったですね。

──では、ヒカリさんがアプガ(プロレス)の活動で変化したことを聞かせてください。

乃蒼 気持ちが強くなりました。最初の頃は試合が終わるたびに泣いていたけど、今は悔しいって気持ちを原動力にできるようになりました。お客さんからちょっと厳しいことを言われるとめちゃくちゃへこんでいたんですけど、今は、1年後には絶対にファンにさせてやるからな!って思えるようになりました(笑)。

──見返してやるぞと思えるぐらい性格が変わったと。

乃蒼 そうです。もし、手のひら返ししてきたときには、手をバキバキに攻めてやろうと思っています(笑)。

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