FOLLOW US

UPDATE|2021/12/30

“コロナの女王”岡田晴恵が叩かれるリスク冒してまでテレビに出続けた理由「対策を提言する必要性があった」

岡田晴恵 撮影/松山勇樹



岡田 化粧や髪型は、みんなメイクさんにお任せしています。頼りっきりです。疲れていると顔色が良く見えるように元気にみえるようにメイクを工夫してくださる。有難いです。自分では、普段はほとんどノーメイクで、服装もかまいまいせん。服を買うより、本を買いたいという人間です。

だから、初期にテレビに出始めた頃は、普段着で出ていました。服は通販で買っていました。通販での購入は今もですが(笑)。今思うと、何で気づかなかったのかとも思うのですが、報道番組は、やはり落ち着いた服装で出ることが常識なのです。しかし、そこまで私の気持ちが回りませんでした。今のコロナの状況はこうだから、これから、3ヵ月先にはこうなる可能性がある、と先を考えて、ならば今、こういう対策を打っておかないといけないと考える。

今日の本番ではこういうふうに発言、解説しよう、とかそんなことを考えるので、いっぱいいっぱいでした。服も化粧も、考えが及ばなかった。ですがある日、TBSのアナウンサーでNスタのMCの井上貴博アナから、そっと言われたのです。「シックな服にしませんか。きっとお似合いになると思います。報道での解説はその方が良いですから」と。

ハッとして「すみません。すぐにそのようにいたします。アドバイスをありがとうございます」と言って、服装に気を使うようになりました。昔も今もスタイリストさんはついていません。自分で頭を使って服を選ぶようになりました。これも、私、人より30年遅れているのですね。井上アナは、テレビをご覧になっている視聴者の気持ちに寄り添うような報道を心がけている方なんだなと、感じました。だから、私も出させていただいている以上、一緒のスタンスで服装はシックにしようと思いました。綺麗になったというのが本当かどうかは不明ですが、コロナ流行では皆さん大変で、私も同じで、だから痩せたのです。それから、服装に気持ちを配る常識が私に芽生えたことかと思います。皆さんの優しさでなんとか、やれています。

──テレビの解説で困った経験などは?

岡田 番組に出ると「新宿歌舞伎町のホストクラブからコロナが広がっている」みたいな話も出るじゃないですか。私は、実はお酒もたばこもやらず、飲みに行くなどの遊びも実はコロナ前からしたことが、ほとんどないのです。大学院から感染研、留学時代も本当に仕事に忙しかったので。だから、居酒屋や夜の街、ホストクラブやキャバクラってどんなところだろうと。

実はカラオケも行ったことがないんですね。専門家として間違えたことは言っちゃいけないけど、ホストクラブやキャバクラがどういう場所なのかイメージが沸かないから、そこはものすごく大変でした。話題に出るたびに、番組のディレクター陣に細かく確認して、密で換気がとか、いろいろ教えてもらいました。(後編へ続く)

【後編はこちら】“コロナの女王”岡田晴恵がオミクロン株対応に警鐘を鳴らす「緊急事態宣言が出てから慌てても遅い」
AUTHOR

小野田 衛


RECOMMENDED おすすめの記事