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UPDATE|2024/03/11

乃木坂46、全124曲披露の12周年ライブが開催「これが乃木坂の伝統で、私たちにとっての試練」

乃木坂46・山下美月


最終日となる10日の「DAY4:2021-2024」は、いよいよ5期生が加入するフェーズ。『Overture』に乗せて彼女たちの加入間もない時期の映像がスクリーンに映し出されると、客席のボルテージも急加速。そんな5期生・井上和の「『BIRTHDAY LIVE』最終日、声出す準備できてんのか! さいたまスーパーアリーナ、いくぞ!」という煽りに続いて、ライブは彼女がセンターを務める『おひとりさま天国』から勢いよくスタートした。その後も4期生の遠藤さくら&賀喜遥香のダブルセンターによる『Monopoly』、3期生の久保史緒里&山下美月が中心に立つ『人は二度夢を見る』と、この1年の間に発表されたシングル表題曲を連発。グループの歴史を振り返る過去3日間を経て、最終日に現在進行形の乃木坂46の「今」を力強く提示してみせた。

最初のMCでさまざまなメンバーが最終日の意気込みを語る中、キャプテンの梅澤美波は「日々更新ということで、4日間で一番盛り上がる日にしていきましょう!」と力強く宣言する。そこから、「価値あるもの」にてライブは再開。与田祐希&筒井あやめがお揃いのツインテール姿で可愛らしさを強く打ち出す『ざぶんざざぶん』、林瑠奈&川崎桜のクールなラップをフィーチャーした『アトノマツリ』などさまざまなタイプのユニット曲を通じて彼女たちの魅力をアピール。また、『錆びたコンパス』『悪い成分』『思い出が止まらなくなる』ではアンダーメンバーを中心に、時に大人びた表情で、時に弾けるような爽やかさで各曲が表現された。

続いて、3期生がクラップを通じて観客との一体感を作り上げる『僕が手を叩く方へ』、激しいロックサウンドに乗せて4期生が会場の熱量を急上昇させる『ジャンピングジョーカーフラッシュ』と各期のカラーを強く打ち出すと、いよいよ5期生を中心としたパートへ。スクリーンにオーディション合格時からレッスン期間の映像が流れる。そして、「加入して2年。彼女たちの物語はまだ始まったばかり」のナレーションに続いて、ステージに登場した5期生が最初に与えられた期別曲『絶望の一秒前』を当時の衣装でパフォーマンス。井上を中心に、力強い歌とダンスを通じて頼もしく成長した姿を見せていく。その後も彼女たちの決意表明の様にも映る、小川彩センターの『いつの日にか、あの歌を...』で堂々とした歌声を響かせ、川崎センターの『17分間』では3期生、4期生がフロートでアリーナを回遊したりスタンド席にサプライズ登場したりと華を添えていった。

続くMCでは、5期生がこの2年間の活動を振り返る。井上は「オーディションに合格してから今も空気感が変わってない」と話すと、小川は現在行われている6期生に触れ「これからは甘えてばかりはいられません。先輩たちのように強くカッコいい姿を私たちも見せられるように、頑張っていきます」と逞しいコメントを寄せた。

ダンサブルな『Wilderness world』で再びライブパートに戻ると、疾走感の強い『踏んでしまった』やEDM色濃厚な『Actually...』と、ライブを通じて成長してきた近年の楽曲群でエネルギッシュなパフォーマンスを見せ、客席の盛り上がりは最高潮に到達。かと思えば、『最後のTight Hug』『ここにはないもの』『誰かの肩』といったバラードナンバーでは、メンバー一人ひとりの歌声に焦点を当てるなど、さまざまな形で現メンバーの持つ多彩さを見せていく。

『ごめんねFingers crossed』で再度勢いが付くと、ライブもいよいよ佳境に突入。『ごめんねFingers crossed』『全部 夢のまま』『君に叱られた』といった人気曲を、メンバー全員で客席に届けていく。そして、山下が「本当に1曲1曲素敵な楽曲たちで、素敵な衣装に素敵な振り付け、たくさんの愛の詰まった作品を私たちは背負っているんだなと思いました」と口にすると、先日発表された自身の卒業に触れつつ「次の『BIRTHDAY LIVE』には私自身ここにいないんですけど、3期生、4期生、5期生、そしてこれから入ってくる6期生が素敵な未来を作ってくれると信じています。輝く未来を作っていくために、これからも乃木坂46の応援をよろしくお願いします」とファンへの感謝を伝え、自身が初センターを務めた『僕は僕を好きになる』でライブ本編を華やかに締め括った。

CREDIT

文/西廣智一


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