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UPDATE|2024/03/01

加賀温泉、コロナショック後の現代を舞台に小芝風花が熱演『レディ加賀』

© 映画「レディ加賀」製作委員会



小芝風花は『妖怪シェアハウス』や『彼女はキレイだった』などのドラマを観てもわかるように、挫折しながらも成長していく芯の強い等身大の女性を演じるのが上手く、正に本作のようなキャラクターはうってつけ。小芝の演技がシンプルなストーリーに彩りをもたせている。『スウィングガールズ』(2004)や『チア☆ダン』(2017)のような、気持ちがバラバラだったメンバーが音楽やダンスを通して一丸となっていくという、カタルシスもある。

プロットはどちらかというと、映画というより、長尺で描けるドラマ向き。そのため、主人公の葛藤が描ききれていなかったりもするが、それも含めて小芝風花が包み込んでくれており、俳優が作品を救うとは、こういった作品のことを言うのだと改めて思わされる。

小芝風花が猛特訓で習得したというタップダンスにそれほど尺が使われていないのは残念でならないが、近年、出演作品が増えている小芝だけに、またタップダンスを披露する機会もあるはずだ。それも含めて今後の活躍にも期待したい。

【ストーリー】
樋口由香(小芝風花)は、加賀温泉にある老舗旅館「ひぐち」の一人娘。小学生の時に見たタップダンスに魅了され、上京してタップダンサーを目指したものの現実はうまくはいかず、夢を諦めて実家に戻って女将修行を始めることに。何をやっても不器用な由香は女将修行に苦戦するものの、持ち前の明るさとガッツで奮闘する。そんななか、加賀温泉を盛り上げるためのプロジェクトが発足し、由香は新米女将たちを集めてタップダンスのイベントを開催することになるが……。

【クレジット】
監督 雑賀俊朗/脚本 渡辺典子 雑賀俊朗 プロデュ-サー 村田徹 藤田修
出演 小芝風花 松田るか 青木瞭 中村静香 八木アリサ 奈月セナ 小野麻里奈 / 佐藤藍子 篠井英介 森崎ウィン / 檀れいほか
主題歌:眉村ちあき「バケモン」(トイズファクトリー)
特別協賛 : 加賀市
特別協力:北國新聞社
後援:石川県・金沢市
配給:アークエンタテインメント
© 映画「レディ加賀」製作委員会
公式HP:ladykaga movie.com&nbsp
2月9日(金)より全国公開

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