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UPDATE|2024/02/17

2024冬ドラマはコンプラとの戦い? 攻めまくった内容の「覇権ドラマ」候補が続々登場

『不適切にもほどがある!』ポスタービジュアル(ドラマ公式Xより)



■不倫疑惑を逆手にとった配役に驚き『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』
キャスティングの意外性という点で注目が集まっているのは、『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』(テレビ朝日系)だ。同作は妻に不倫されて離婚を決意した主人公・岡谷渉(伊藤淳史)が、男親には困難とされる娘の親権を得るべく、あの手この手で証拠を掴むために奮闘する物語となっている。

そこで衝撃を呼んだのが、渉の妻・岡谷綾香役に元「AKB48」篠田麻里子が抜擢されていたことだった。2022年末から2023年にかけて不倫疑惑が報じられたばかりの篠田が、まさかの不倫妻を演じることとなったのだ。しかも“元アイドル”というそのものズバリの設定であることも判明し、大きな話題を呼んでいる。

たんなる話題作りでは終わらず、不倫相手役を務める小池徹平との濃厚な濡れ場など、熱の入った演技によって視聴者を魅了しており、いろいろな意味でハマリ役と言えるだろう。そんな彼女の功績か、TVerにおける見逃し配信の再生数は1話から3話までで累計1,000万回を超えるほどの絶好調を記録している。

■日本ドラマ史上初の快挙を達成!『Eye Love You』
『Eye Love You』(TBS系)は、日本の恋愛ドラマに新しい風を取り込む作品になるかもしれない。なにせ同作は第1話から日本のNetflixで「今日のシリーズTOP10」の初登場1位を獲得したばかりか、韓国のNetflixでも「週間TOP10」で4位に入っており、日本ドラマ史上初の快挙と話題を呼んでいる。

そうした好調の要因として挙げられるのが、主人公の恋愛相手として韓国人俳優のチェ・ジョンヒョプを起用した点だろう。ジョンヒョプは2022年に「KBS演技大賞」で新人俳優賞に選ばれており、韓国ドラマ界では次世代のスター候補として有力視されている。

そんなジョンヒョプ扮するユン・テオは韓国人留学生という役柄で、ネイティブな日本語を話せるわけではない。そこで活きるのが、二階堂ふみ演じる主人公・本宮侑里のテレパス能力設定だ。

侑里は目を合わせた人の本音が読めるのだが、テオの心から聞こえてくるのは韓国語。そうした相手に初めて出会ったことをきっかけに、恋へ落ちていくことになる。たんに韓流人気に便乗するのではなく、脚本や設定をしっかり練り込んであるところが同作の魅力と言えるだろう。地上波放送の視聴率では苦戦するスタートとなったものの、配信人気は高いので、口コミ人気が爆発的に広がっていくことを期待できる。

はたして2024年冬ドラマの“覇権”を獲るのは、どの作品なのか。中盤以降の盛り上がりにも注目していきたい。

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