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UPDATE|2024/01/29

『君が心をくれたから』はバッドエンドもありえる? 歴代月9ドラマの“終わり方”を振り返る

『君が心をくれたから』ポスタービジュアル

2024年1月期のフジテレビ系月9ドラマとしてスタートした『君が心をくれたから』。第1話から衝撃的な展開が描かれ、今後のストーリーについてさまざまな予想が飛び交っているが、同作は一体どんな結末に向かうのだろうか。過去に放送された月9作品の傾向から、物語の今後を占ってみよう。

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そもそもドラマというジャンルにおいては後味がいいハッピーエンドが好まれがちで、「月9」という枠であってもそれは基本的には変わらない印象だ。しかし実を言うと、凄惨なバッドエンドを迎えた月9ドラマは意外と少なくない。

なかでも代表的なのが、木村拓哉と明石家さんまのダブル主演で話題となった2002年放送の『空から降る一億の星』だ。とある殺人事件をめぐって巻き起こるラブサスペンスドラマで、木村演じる主人公・片瀬涼のダーティな役柄に、当時衝撃を覚えた人も多かったはず。さらに最終話では最愛の人・堂島優子(深津絵里)によって涼が殺害され、その直後に真相を知った優子も後を追うという結末が描かれた。到底予想できない衝撃のエンディングだ。

同じく殺人事件をめぐる物語が展開された2019年放送の『トレース~科捜研の男~』も、後味が悪いバッドエンドを迎えたことで知られている。本筋としては「武蔵野一家殺人事件」を追う物語だったが、最終話にてその犯人が警視庁刑事部長・壇浩輝(千原ジュニア)だったことが判明。壇は自らの手を汚さず、権力を利用した脅迫によって事件を引き起こしていたが、その動機は「サイコパス」と言うしかない異常なものだった。あまりに救いようがない結末は、いまだに伝説として語り継がれている。

そして2023年に放送された『風間公親-教場0-』は、凄惨な最後を迎えた本編の前日譚。言ってしまえば、最初からバッドエンドが確定していた作品だった。バラエティに富んだ月9ドラマのなかでも、かなり珍しいシナリオだ。

他方でサスペンスはともかく、恋愛ドラマの場合には、どれだけ途中で波乱万丈があっても最後は笑顔で締めくくるのが王道だと思われる。たとえば昨年7月~9月に放送された『真夏のシンデレラ』は、まさに王道中の王道を突き進んだ作品だった。

しかし実際には例外もあるようで、1991年放送の『東京ラブストーリー』や2005年放送の『不機嫌なジーン』などは、メインカップルが結ばれない結末を迎えていた。こうした作品の数々を見るに、月9ドラマだからといって必ずしもハッピーエンドが約束されているわけではないのだろう。


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