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UPDATE|2024/01/15

レースクイーン400人の頂点・藤井マリー「半年前まで化粧品会社社員…始めた当初はカルチャーショック」

藤井マリー 撮影/荻原大志

身長162cm、B85・W55・H100という驚異的スタイルのくびれボディが話題の藤井マリーが、レースクイーン卒業を発表した。パキスタン人の父と日本人の母を持つハーフで、祖父は西鉄初代監督の宮崎要氏。モータースポーツに対する造詣も深く、「レースクイーン・オブ・ザ・イヤー 22-23」に輝いたことで名実ともに頂点に輝いたことも記憶に新しい。今後は、さらにマルチに活躍するのが夢だという。

【写真】レースクイーン・オブ・ザ・イヤー受賞、藤井マリーの撮りおろしカット【10点】

「レースクイーンを始めたのは23歳のときでした。それまで化粧品会社で普通に働いていたし、結構スタートは遅いんですよ。中学の頃も少しだけ芸能事務所に入っていた時期があるんですけど、そのときはたまにモデル仕事が入ったり、番組にエキストラ出演したりするレベル。うちが母子家庭だったこともあり、まずは生活を安定させることが第一だと就職の道を選んだんですよね」

機転が利いて弁が立つ藤井は、社内での評価も高かったという。そのため若くして店長にまで上り詰めたものの、自分の将来を想像したときに「やり残したことがあるのでは?」という考えを拭うことができなかった。懸念だった家の財政状況も、母親が再婚したことで余裕が生まれる。

「ちょうどその頃、中学のときに一緒に芸能活動をやっていた友達に再会したんです。その子は毎日栃木から東京まで通いつつタレント活動をずっと続けていて、稼ぎがあまりなくても頑張るその姿が、私からはものすごく輝いて見えて……。私も芸能界で成功する自信なんてなかったけど、走り出さずにはいられなかったんですよね」

自分の武器は何なのか、再デビューにあたって藤井は改めて考えてみた。年齢は決して若くないが、さりとて円熟味もない。強いて言えば特徴的な体型をしているので、もしかしたらグラビアアイドルが向いているかもしれない──。

こうして事務所もグラビアデビューに向けて営業に動き始めたが、予想もしないかたちでレースクイーンのオーディション話が舞い込んでくる。2017年8月のSUPER GT富士スピードウェイ戦前にケガを負ってしまったレースクイーンの代役を決めることになったのだ。

「ちょっと前まで化粧品を売っていた会社員なので、サーキット会場ではカルチャーショックがすごかったですね。周りは信じられないくらい細い子ばかりだったから目を疑いましたし、メイクにしても、屋外で人に見られる立場だから普段より濃い感じにしたほうが映えるんですよ。だけど私はカラコンもマスカラもアイラインもしない状態で臨んだので、今振り返るとやけに幼い顔をしているなって笑っちゃう。

今ではあの頃足りない部分があったからこそ、その後、綺麗になれるように頑張れたんだと前向きに捉えていますけどね(笑)」

AUTHOR

小野田 衛

CREDIT

撮影/荻原大志


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