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UPDATE|2023/11/27

“刺さる”アイドルとしてSNSで話題・星島ゆい「陰キャ界の星になりたい」

星島ゆい 撮影/たむらとも

「SHA-FU BOCCHI DISCO.」をコンセプトに掲げ、今ライブアイドルシーンで存在感を出しているMerry BAD TUNE.。今回、社不(社会不適合者)が集まって結成されたという異例のグループから代表して、一時期SNSでも話題を呼んだ星島ゆいが登場。アイドルを始めたきっかけから過酷だった日々まで振り返ってくれた。

【写真】透明感を武器に活躍する星島ゆい 撮り下ろし写真【5点】

──星島さんはそもそもどういうきっかけでアイドルを目指したんですか?

星島 私、ないんですよ。周りには「昔からアイドルに憧れていてアイドルを目指しました」という子が多いけれど、私はアイドルというものを通ってこなかったし、「アイドルを目指す」みたいな気持ちはもともとなくて。

──目指してはいなかったけれどアイドルになった、その経緯は?

星島 私は幼い頃から夢見がちで、漠然と「特別な存在になりたい」と思っていました。ただ、それを実現する方法が分からなかったので、とりあえずきっかけや居場所が欲しくて長野から上京して。そして、「まだ見たことのない女の子を発掘する」というコンセプトのオーディションに応募したんです。

そこで出会った方に「アイドル、どう?」と誘われ、初めてアイドルが自分の選択肢に入りましたね。結局その方とはうまくいかなかったんですけど、別のプロデューサーの方と出会い、アイドルを始めることになりました。

──それが、バチュン加入前に星島さんが所属していたアイドルグループですね。

星島 はい。ただ、最初はうまくいかないことのほうが多かったです。歌もダンスも未経験で、それこそダンスはサイドステップすらできなくて。しかも社不だし、何もできなかった。今思うと本当によくやっていたなって思います(苦笑)。

──辞めたいとは思いませんでしたか?

星島 アイドル星島ゆいとしては「ない」って言いたいけど……ありますね。初期の頃、新宿BLAZEというライブハウスでの対バンに出演したんですけど、ライブ後の特典会で私のお客さんがゼロだったんです。1時間、ただただ立ちっぱなし。

──ええっ、それは心が折れますね……。

星島 ライブを終えメイクを直し、「さぁファンのみんなとお話ししよう!」って特典会に出ていったのに、誰1人私のところに来てくれないというこの絶望! 今思えば当時の自分は本当にダメダメだったから仕方ないところもあるんですけど、あの頃の私にとってはすごく悲しい出来事でした。
AUTHOR

左藤 豊


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