そして2点目についてだが、韓国の曲を和訳しリリースされる日本語バーションは不自然な歌詞があったり、日本語の歌詞がリズムにあっていなかったりで不評なことも少なくない。韓国語の言葉を日本語に訳すと、日本語の方が長いためリズムに合わなくなることが多く、また、無理やり日本語に直そうとすると、日本人からすると違和感のある言い回しになってしまうのだ。
そのような中、今回のUNFORGIVENでは、上手く和訳されていると感じる歌詞が多い。
例えば、「나랑 저 너머 같이 가자(私とあの向こうへ一緒にいこう)」を「超えていこう 共に」と意味はほとんど変わらないまま、リズムに合うようになっている。また、「바란 적도 없어 용서 따위는 (望んだこともない 許してなんて)」を「許されたいとか望んでない」と、助詞の使い方も上手い。原曲の雰囲気を壊さないまま、上手く日本語になっていると分かるだろう。
さらに、「내 방식 아주 원 없이 또 한국말론 아주 “철없이”(私のやり方 とことん思い残すことなく 韓国語で言うと思いっきり"大人げなく")」という歌詞にいたっては、日本語にせず「私流の方程式 そうハングルで言うとね“チョロプシ"」と敢えて韓国語をそのまま使っている。
このような丁寧な和訳と予想外のアレンジから、今回の「UNFORGIVEN(feat. Nile Rodgers, Ado)-Japanese ver.-」はとにかく歌詞が良いと話題なのだ。
Adoとのコラボで普段K-POPを聞かない人へも楽曲が届き、かっこいい歌詞とパフォーマンスで、ルセラフィムのファンになっている人もいる様子。2023年7月1日には、THE MUSIC DAY(日本テレビ系)でルセラフィムのファンであると公言しているフィギュアスケーターの本田真凜ともコラボをしている。今後も様々な著名人やアーティストとのコラボを実施し、より多くの日本人がルセラフィムを知り好きになってもらえると、一K-POPオタクとしては嬉しいものだ。
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