2022年に放映された『ウルトラマンデッカー』でヒロインのキリノイチカを演じ一躍脚光を浴び、その後もドラマ・映画・舞台にコンスタントに出演。同年に『週刊プレイボーイ』で初表紙を飾り、今年4月には1st.写真集『MY～輝く瞳～』を発売するなど、グラビアでも活躍する村山優香。小学5年生で芸能事務所に所属して、今年で芸歴10年目を迎える彼女の軌跡をたどる。
【写真】『ウルトラマンデッカー』ヒロイン・村山優香の撮りおろしカット【10点】──『ウルトラマンデッカー』のオーディションに参加するにあたって、事前準備はしたんですか？村山 そもそも特撮のオーディションを受けること自体が初めてだったので、張り切りすぎなくらいでした(笑)。前日はお母さんに相手役を演じてもらいながら何度もセリフ合わせをして、弟から「恥ずかしくて見てられない」って言われたくらいノリノリでやっていましたね。寝る前にも自分の部屋でセリフを読んで準備は入念にやっていたんですけど……。
──けど？村山 朝起きたら前日の大声のおかげで声がカスカスになってしまっていて(笑)。「どうしよう……」と半泣きで準備して、お母さんが買ってきてくれたのど飴を合計20個ぐらい舐めながら、会場に向かいました。これは駄目かなと思っていたんですけど、むしろその必死さが伝わったのか、結果は合格。嘘でしょ？ってなりましたね。
──どんな感じで合格を伝えられたんですか？村山 夜、マネージャーさんから「最寄りの駅まで行くから、お母さんと一緒に来てくれない？」と連絡があって。ちょっとだけ『ウルトラマンデッカー』のことも頭に浮かびつつ、「受かるわけない」「何か悪いことしたかな」と待ち合わせ場所の料理屋さんにドキドキして向かったら、「合格しました」と伝えられました。あまりにもうれしくてお母さんと一緒に泣いて、おしぼりで涙を吹いたのを覚えています。
──『ウルトラマンデッカー』で村山さんが演じたキリノイチカは、裏表がない思いやりのある性格で、運動神経の良い女性です。どんな役作りを意識しましたか？村山 クランクインの前から「イチカは私と似ている」と言われていたので、あまり作り込まずに現場に入りました。ただ一度もガンアクションの経験がなかったので、合格したと聞いた翌日に100円ショップでおもちゃのガンを買って、YouTubeで調べながら鏡の前で構える練習したんです。おもちゃとはいえ、とりあえず触れるだけでも違うかなと思ったんですけど、練習の成果は全く活かされず、しっかりと一から教え込まれました（笑）。
──撮影現場の雰囲気はいかがでしたか？村山 私と一緒にGUTS-SELECTの新人隊員を演じた主演の松本大輝さん、大地伸永さんの３人組は年齢が近いのもあって、仲良くさせていただいて、ご飯にも行かせていただきました。3人組の先輩を演じた、黄川田雅哉さん、宮澤佐江さん、小柳友さんも本当に優しくて。キャリアのある方々なので、お会いする前は怖かったんですけど、実際に会ったら、本物のお姉ちゃん、お兄ちゃんみたいな感じで気さくに「優香」って呼んでくれました。素敵な先輩たちばかりで、いつか違う作品でも共演したいです。
