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UPDATE|2023/07/01

夏本あさみ、念願の写真集にかける想い「やれることはすべて出し切った自信作です」

夏本あさみ 撮影/田中健児



こうしたセルフプロデュース能力とプロフェッショナリズムは、グラドル・夏本あさみの真骨頂といえる。ポージングひとつ取っても、カメラマンの指示を従順に受け入れるだけでなく、「こうやって上半身だけ後ろを向くのはどうですか?」などと積極的に提案していくのである。

その姿勢は今回の写真集だけにとどまらず、DVD撮影時でもセリフ内容や撮影コンセプトを自分で決めるほど。「主演:私、プロデュース:私、脚本:私」という夏元の仕事ぶりを目の当たりにして、「グラビア界のチャールズ・チャップリン」と評するスタッフもいるようだ。

「今、グラビアの世界ってどんどん過激化しているんですよ。だけど私としては、露出ですべてが決まるとは思えないんですね。もっと“彼女感”を出したりして、見ている人の妄想に訴えるようなところを目指しているので。たとえば露出を頑張るあまり、『そんな奇抜な下着、どこに売っているの?』と驚くようなグラビアもあるじゃないですか。それはそれで非日常的な良さがあるのかもだけど、もっとリアリティを出したほうが男の人はグッとくるんじゃないかな。ランジェリーの上にパンストを履いて、それが食い込んでいる様子を撮ってみたりとか……」

もともと妄想癖が強いうえ、小学生の頃から少年向け漫画を読む習慣が夏本にはあった。「男の子って、こういうことでドキドキするんや」と“学習”を重ね、男性ファンのニーズを掴むことに成功したのである。簡単には真似できない、絶妙なバランス感覚である。

「その反面、同性受けが悪いのが悩みなんですよ(苦笑)。学生時代から“ぶりっ子”と言われて、無視されたこともありますし。私としてはむしろ『みんなでぶりっ子して、みんなで可愛くなればいい』という考え方なんですけど、なかなか受け入れてもらえなくて……。だから30代の目標としては、もっと女性からも好かれる人間になりたい! それから今は30~40代になってもグラビアで活躍されている先輩が多いので、私も求められるうちはグラビアを頑張り続けたいですね」

写真集発売という夢を叶えたことで、さらに仕事に向き合う姿勢が前向きになったと語る夏本。快進撃はまだまだ続きそうだ。

(取材・文/小野田衛)

▽夏本あさみ(なつもと・あさみ)
1993年7月1日生まれ、京都府出身。O型。ABEMAの「全日本グラドル柔軟女王コンテスト」で初代女王となるなど、“軟体グラドル”として知られている。
Twitter:@natsumotoasami
Instagram:natsumotoasami
CREDIT

取材・文/小野田衛 撮影/田中健児


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