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UPDATE|2023/05/29

天海祐希主演『合理的にあり得ない』Pに聞く、松下洸平キャスティングはあのドラマを見たから?

『合理的にあり得ない』(カンテレ提供)


本作の楽しげな雰囲気はどのようにして作られているのか聞くと、「楽しんでもらえる要素としては根本ノンジさんの脚本が大きいです」という。

「根本さんの言葉選びがとてもユーモラスで、そこが起点となって笑いが生まれています。ただ、実際に役者さんが台本を読むと過剰な表現になることもあり、セリフを変えたり削ったりは珍しくありません。これだけ台本が変わっていくのはあまりなく、私自身とても新鮮です。ちなみに根本さんから『最終的なセリフは現場で好きにやってください』と言ってもらっているので、とてもありがたいです」

アドリブでプランが変更するケースは多いようだが、制作陣だけでなく役者陣のアドリブも少なくない。

「天海さんはサービス精神があり、率先してアドリブを入れています。例えば、5話での白衣を着た涼子の『財前です』というセリフは、『白い巨塔』(フジテレビ系)をパロディーしたアドリブです。その姿に他の役者さんも乗せられ、アドリブを入れることは珍しくありません。丹波(丸山智己)も当初はあそこまでふざけた感じではなかったです」

登場人物が活き活きとして、ストーリーに勢いがあるのも現場でのアドリブが大きく影響しているのかもしれない。

最後に萩原氏にドラマをどんな風に見て欲しいかを聞くと、「世の中は理不尽な、それこそ合理的にあり得ないことの連続です。『涼子みたいにそういった理不尽にハッキリ物申して良いんだ』というところを感じてもらえると嬉しいです」とメッセージを送ってくれた。

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AUTHOR

望月 悠木


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