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UPDATE|2023/05/29

天海祐希主演『合理的にあり得ない』Pに聞く、松下洸平キャスティングはあのドラマを見たから?

『合理的にあり得ない』(カンテレ提供)


本作の魅力のひとつは各話で披露される天海と松下の変装。芸者やメタルギタリスト、ホステスなど、そのジャンルは多種多様。変装自体に役者陣は「『着替えるのが大変』と言いながらも、それでも前向きにやってくれています」とノリノリな様子だ。

「登場人物のカッコ良さや可憐さは残したいため、コントのような過剰な変装になることは避けています。ただ、“変装の達人”でもあるため、変装の度合いを抑えると、それはそれで『変装になってない』『絶対バレるじゃん』となってしまう。そのバランスが難しく、そこは監督も役者さんもメイクさんも一緒になりながら毎回試行錯誤しています」

萩原氏が一番印象に残った変装を聞くと「5話で天海さんが扮した警備員の男性です。“男装”になるため、昔から天海さんを応援してるファンの皆さんに、納得してもらうものにしなければいません。いろいろ話し合った結果、『ゴルゴ13』のようなもみあげをつけることに決まりました、メイクさんが夜なべしてもみあげをカツラにセットしてもらい、納得できる変装を見せられたと思っています」と振り返ってくれた。

一方、貴山も変装も含め、服装から髪型までシチュエーションによってコロコロ変わる。SNSでは、この貴山の七変化に興奮しているファンの声も多い。貴山のビジュアルはどのように決めているのか。

「松下さんと衣装担当のスタッフが服装を決める際に『貴山って隙を見せるタイプじゃないから、シャツは出さないんじゃない?』という話になり、基本的にタックインにすることにしました。おかげさまで、1話でニットをインしている貴山を見た人からの『松下さんの衣装を担当した人にお歳暮を贈りたい』というコメントをいただき、松下さんたちと『服装も好評だったね!』と一緒に喜びました」

SNSの反響は松下本人にも届いており、「『髪型の作り方ひとつで、こんなにリアクションしてもらえるとは思わなかった』と喜び半分、驚き半分と感じで話していた」という。視聴者が思っている以上にその声は役者陣に届いているようだ。
AUTHOR

望月 悠木


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