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UPDATE|2023/03/31

圧倒的透明感・蓬莱舞が“制コレ2022”グランプリを獲るまで「オーディションに受かったことがなかった」

蓬莱舞 撮影/荻原大志

『ヤングジャンプ』が主催するオーディション「制コレ」の2022年度にグランプリに輝いた、蓬莱舞。制コレの歴史の中でも屈指の清純さとグラビア映えするボディーの持ち主で、2023年の活躍が期待されている。だがその素顔は、友達が少なく大人しいタイプだという。今回は芸能界入りのきっかけから、芸能活動の挫折、グラビアへの思いについて聞いた。

【写真】圧倒的透明感、蓬莱舞撮りおろしカット【10点】

1992年から週刊ヤングジャンプ誌上で開催されるオーディション「制コレ」。これまで麻生久美子(1995年グランプリ)、沢尻エリカ(2001年準グランプリ)、川村ゆきえ(2003年準グランプリ)、来栖りん(2018年グランプリ)など多くのタレントを輩出してきた名門オーディションだ。昨年、そのグランプリに輝いたのが、当時16歳の蓬莱だった。

芸能界入りのきっかけは、小学生時代に訪れた地元静岡でのイベントでの出会いだ。

「いろんなお仕事を体験するイベントがあって。モデルの体験ができる場所にいたウォーキングの先生に『ショーがあるんだけれど、出てみませんか』とスカウトしていただいて。そこから今の仕事につながっています」

中学、高校時代はファッションショーに出演したり、雑誌の読者モデルに自ら応募したこともあった。ただ、ドラマやCMのオーディションを受けるものの、なかなか受からない。制コレの話を事務所から聞いたのはそんな頃だった。

「事務所の方から『水着のこんなオーディションあるけど、どうする?』って聞かれて。その時まで本当にオーディションに受かったことがなくて、全然仕事がなかったんです。『どうせ受かるかどうかも分からないんだから、受けてみよう』と思って。水着は恥ずかしいというのはあったんですけど、一回やっちゃったら吹っ切れちゃいましたね(笑)」

蓬莱は書類、カメラテストに合格し16人の制コレファイナリストに残った。残った16人はアイドルグループの現役メンバーや、地上波アニメの声優、映画に出演経験のある女優といずれも蓬莱よりも芸能経験が豊富だった。

「周りの子はもともと有名な子ばっかり。私はインスタのフォロワーも300人くらいしかいなくて、全然無名だったんです。だから、絶対に受からないだろうなって」

ただ突然現れた美少女を世間は放っておかなかった。ファイナリストを紹介するYouTubeの動画で蓬莱は他を圧倒する再生回数を記録する。動画のコメント欄にも「あーやばい」「可愛いの暴力」など、彼女を賞賛する言葉が並んだ。

「いけてもファイナリストまでで、そこから受かるのは無理だろうなとか思っていたから、びっくりしました。フォロワーさんもすごく増えて10倍くらいに伸びましたし、YouTubeの再生回数も飛び抜けて高かったそうで。友達からも『いけるんじゃない』とすごく言われて、調子に乗って『いけるかな?』とか言っていました(笑)」

そしてある日の夜、蓬莱のもとに事務所から電話がかかってきた。

「まず『(制コレ受賞の)5人に入りました』と言われて、よかったって思ったら『グランプリです!』と言われてびっくりしました。電話は家族みんなで聞いていたんですけど、やったってみんなで喜びました」

これまでオーディションに受からなかった少女は、一気に注目を浴びるシンデレラとなった。

CREDIT

取材・文/徳重龍徳 撮影/荻原大志


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