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UPDATE|2023/03/04

恋人リチ、クロちゃんの本を読んでみた「アンチはクロちゃんの手のひらで踊らされているだけかも」

リチ 撮影/松山勇樹



息を吐くように嘘をつく

これは本当につき合ってみて痛感しているんですけど、嘘つきぶりはハンパじゃないですよ。『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で世に出ているのは、氷山の一角かもしれない(笑)。

たとえば『水曜日のダウンタウン』の次回予告で私が出ることが明らかになったとき、クロちゃんはうろたえた様子で「リチ全然そんな事言ってなかったんだけど」とツイートしていたんですね。「なんなのぉー! LINEも既読にならないしん!」とか言って。でも実際は、その瞬間、私はクロちゃんの隣にいましたから。おかげで私のツイッターに「既読無視するな!」とか抗議が殺到しちゃって大変でした(笑)。

クロちゃんの嘘といえば“米隠し”が有名ですが、あれも本当に呆れます(笑)。そもそも一緒に食事するとき、クロちゃんって自分が食べられないくらいの品数を大量に注文するんですよ。私は食べ残すのが苦手なので、クロちゃんが残したものも全部食べるようにしているんです。そのせいで少し太っちゃったんですけど。そんなクロちゃんが少食ぶったツイートを連発するのは本当に不可解で(笑)。

でも結局、米隠しの件にしても「恥ずかしいから嘘をつく」というわけじゃなくて、本人なりの意図とか目的があるはずなんですよ。それが何なのか、まったく私には理解できないんですけど(笑)。ひょっとしたら「見ている人はこれを求めているんだろうな」とか考えながら米隠ししているのかもしれません。

女子なら誰でもクロちゃんの告白にグラっと来るはず

本では恋愛についても触れていて、「モンスターラブ」での経緯を説明しながら「小手先の駆け引きよりも、丸裸で相手にぶつかることが大事」と力説しています。それに関しては本当にその通りだと張本人である私も思いますね。

実際、例の告白のシーンは心の底から感動したんです。いつもは嘘ばかりつくクロちゃんなのに、あんなにカッコ悪いくらい自分の本心をさらけ出して向き合ってくれるということに胸を打たれたんですよ。大袈裟じゃなく、今までの人生で一番うれしい瞬間でした。

クロちゃんのことが好きという時点で、私は変わり者扱いを免れないわけですけど、「ちょっと待ってよ」と言いたい部分もありまして。あんな告白をされた日には、女子なら誰でもグラっと来ると思いますよ。

特に『水曜日のダウンタウン』では、クロちゃんのクズな部分ばかり強調されてきたじゃないですか。それが“溜め”になって、クロちゃんのまっすぐな部分が輝いて見えたという部分もあるかもしれません。不良が雨で濡れた子猫を抱きしめていたら、急にいい人に思えるのと同じ理屈。「ギャップは恋愛の大事なスパイス」というのも改めて言えるでしょうね。

第一線で走り続けている理由

本を最後まで読んだときに感じたのは、やっぱり芸能界の一線で走り続けるのは理由があるんだなということでした。私、小学校のときから『天才てれびくん』(NHK Eテレ)でクロちゃんが司会をするところを観ていましたからね。それ、もう15年くらい前のことですよ。

その間、何度も炎上騒動を起こしているけど、スタッフさんに嫌われるどころか、むしろお仕事自体は増えているじゃないですか。すごくそこはポイントだと思っていて、炎上でトラブルを起こしているように見えて、実はリスクマネジメントがめちゃくちゃしっかりしているんですよね。これは芸人さんとかテレビの世界とか関係なく、会社員の方でも参考にしたほうがいいかもしれません。要するに社会人として極めてまっとうなんです。

私もタレントとして第1歩を踏み出したばかりだし、そういう意味でいうとクロちゃんはこの世界の大先輩。彼女であると同時に、お仕事の面で尊敬している部分もすごく多いです。まだわからないことばかりなので、いろいろ迷ったり悩んだりすることもあるかもしれませんが、そういうときは繰り返しこの本を読み直したいと思います。

【あわせて読む】クロちゃんの恋人・リチが語る“テレビに出たかった”半生 「バイト生活、目に飛び込んできた『水ダウ』の募集」
AUTHOR

小野田 衛


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