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UPDATE|2023/02/15

櫻坂46が『桜月』で迎える大きな転換点、“ぶりっ子キャラ”守屋麗奈が導くグループの新境地

守屋麗奈/櫻坂46『桜月』

新たに三期生11人のメンバーを迎え、新体制としてスタートした櫻坂46は、2月15日(水)にリリースされた5thシングル『桜月』で新センターの守屋麗奈を迎え、新たな地平に向けて歩み始めた。櫻坂46にとって5thシングルはどのような意味を持っているのか。センターの守屋に期待しうることとは。今回、5thシングルの見どころを解説しつつ、この先の展望について考察したい。

【関連写真】1st写真集も発売した守屋麗奈 撮り下ろし写真

まず、櫻坂46の2022年をざっと振り返ってみよう。2022年は2020年に次いで多くのメンバーが卒業した年だった。一期生でありグループの支柱でもあった渡邉理佐、インテリアイドルとして独自路線を歩んだ原田葵、裏側でメンバーを支え、尾関スタイルなどバラエティでも大活躍した尾関梨香、そしてキャプテンとしてグループを支えてきた菅井友香の卒業だ。中でもキャプテンとして約5年半支えてきた菅井の卒業は、ひとつのグループの区切りを感じさせるものとなった。しかし、菅井の後を引き継いでキャプテンに就任した松田里奈を筆頭に二期生はそれぞれのフィールドで活躍し存在感を発揮しており、すでにグループは前を向いている印象を受ける。

そうした中で、櫻坂46は実に1年ぶりとなるシングルのリリースを発表。そこでセンターに選ばれたのが二期生の守屋麗奈だ。2021年からは『ラヴィット!』(TBS系)のレギュラーに抜擢されたり、4thシングル『五月雨よ』では初の櫻エイトに選ばれたり、1st写真集『笑顔のグー、チョキ、パー』(竹書房)を発売したりと、怒涛の日々を駆け抜けた。そんな守屋は1stシングル『Nobody’s fault』では選抜に入りすることができていないように加入当初は決して目立つようなポジションではなかった。

転機となったのは『そこ曲がったら 櫻坂?』(テレビ東京系)で櫻坂46にはこれまでいなかったぶりっ子キャラを確立させたことだ。「れなぁごっこ」と呼ばれる遊びがグループ内で流行るなど、その明るく気さくなキャラクターで人を惹き付けていく。1st写真集『笑顔のグー、チョキ、パー』のインタビューでも「私を知らない方にも、私を見て楽しかったり、幸せな気持ちになってもらえるような存在になりたいです」とアイドル像を語っていた。

パフォーマンス面においては、楽曲の世界観を繊細に表現するしなやかなダンスや可愛らしい表情で魅了する。2021年に開催された『櫻坂46 BACKS LIVE!!』では、森田がセンターを務めている『ブルームーンキス』でセンターに立ち、守屋らしい笑顔弾けるパフォーマンスで存在感を見せつけた。『BUBKA 2022年8月号』では「自分なりの『ブルームーンキス』ができるんじゃないかと思って立候補させていただきました」と当時を振り返っており、パフォーマンス集団として知られる櫻坂46の世界観を踏襲しつつ、守屋は自らの個性でもある笑顔を武器に新しいグループのかたちを作り上げているように思える。

今回の『桜月』は表題曲で言えば『五月雨よ』に近い壮大で美しいメロディが特徴的で、しなやかなダンスや笑顔が映える守屋にぴったりな楽曲だ。これまでの固定化されたイメージから脱却し、櫻坂46のグループとしての多様性を見せつけていくシングルのようにも感じられた。

AUTHOR

川崎 龍也


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