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UPDATE|2023/01/11

大谷亮平、中谷美紀、是枝裕和が語った日韓映画製作現場の違い

是枝裕和監督が監督を務めた韓国映画『ベイビー・ブローカー』

日本と韓国にはドラマや映画の製作現場に多くの違いが存在する。今回は日本の俳優が韓国の映画やドラマ制作に参加し、両国の製作システムに触れたコメントから両国の製作現場の違いを探ってみたい。

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『ノーサイド・ゲーム』(TBS)やNHK連続テレビ小説『まんぷく』、大河ドラマ『晴天を衝け』などで活躍する大谷亮平は逆輸入俳優として知られる。韓国で俳優として活躍し、多くのヒットドラマに出演。「韓国ドラマアワード2014」でグローバル俳優賞を受賞した後、日本での本格的な俳優活動をスタートさせたからだ。

大谷は2022年11月に日本テレビの『アナザースカイ」に出演。日韓のドラマ現場の違いについて言及した。それによると、韓国の俳優が1年に出演するドラマの数は1~2作品。多くても3作品だ。ところが、日本では5~6本の作品に出演することもある。一概にどちらがいいとは言えないが、作品に対する準備期間が長い方が、作品や役柄に対する理解を深めるという意味では有利ではないだろうか。

また、日韓共同製作の映画『力道山』に出演した経験を持つ中谷美紀は、韓国の有名映画雑誌『シネ21』のインタビューで、両国の製作期間の違いについて言及している。日本では映画を撮る時、通常制作期間は1ヵ月ほどで、長くても3ヵ月を越えず、短いと3週間で一本の映画を制作することもある。韓国映画の制作期間はもちろん、映画の規模や性格によって異なるが、1年前後が一般的だ。

彼女は言う。「今までこんなに余裕のある製作現場を経験したことがありません。太陽の角度が良くないという理由で30分以上待ったことがあるのですが、羨ましかったです。 それでも笑いを失わず効率的に働く韓国スタッフの姿を見ながら多くのことを学びました」と。

2016年に出演した韓国映画『哭声/コクソン』で、韓国最大の映画の祭典・青龍映画賞で男優助演賞を受賞した國村隼は、朝鮮日報の子会社・スポーツ朝鮮のインタビュー(2020年7月23日)で、日本では撮影現場でモニターをほとんど観ないのですが、韓国は毎シーン撮影をするたびに監督と俳優たちがモニターの前に走っていくのを見て本当に不思議だったと語っている。一場面、一場面細かい話し合いを経て、本当に苦心の末にカメラを回すのを見て、韓国のシステムは本当に違うと感じたと明かした。
AUTHOR

金 大俊


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