数え年で39歳を迎えた今年は、『愛の不時着』のソン・イェジンが主演したドラマ『39歳』で包容力のある大人の男性を魅力的に演じた一方で、映画『愛に奉仕せよ』での大胆なラブシーンも話題に。40代を目前に「時間の流れに敏感になってきた」と変化を明かす。
「時間の流れを大切にしたい気持ちが強くなったと同時に、最近は仕事と私生活をより分けていった方がいいと思うようにもなりました。仕事だけやっていてもダメだし、私生活にだけ重きを置いてもうまくいかない。混同せずにきちっと分けることで、さまざまな角度から物事が見られるようになり、いろいろなアイデアが生まれてくるんじゃないかなと思っています。僕の仕事の原動力は家族。いい息子であり、いい兄で在りたい。家族の幸せを願う気持ちが演技者として努力するベースだということは、今後も変わらない部分だと思います」
『パラサイト 半地下の家族』のアカデミー賞受賞や、Netflixドラマ『イカゲーム』のエミー賞6冠など、昨今は韓国のエンターテインメントが世界的に人気を博している。その状況をヨン・ウジンは、「これまでの絶え間ない努力が今、大きく花開いたように感じる」と語る。
「そういった素敵な作品が多くある環境で活動できるのは、とても光栄なこと。僕自身は慢心することなく、与えられた役柄をより深く、精一杯演じるように頑張るのみです。それを続けることで、自分にまたチャンスが巡ってくるのかなと。それに期待したいなと思っています」
「『夜明けの詩』はもちろん、今後もより多くの人々に韓国のドラマや映画を愛してほしいです」というヨン・ウジン。本作は「ぜひ劇場で観てほしい映画」だと力を込める。
「最近、濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』を劇場で観たんですが、大泣きして帰ってきたんです。やっぱり映画は劇場で観てこそだと感じました。この『夜明けの詩』も劇場で観てこそ魅力が伝わる作品です。観れば観るほどいろんな視点を感じることができる映画だと思いますので、何度も劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです」
(取材・文/
吉田光枝)
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