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UPDATE|2022/11/25

『39歳』ヨン・ウジンが“ロマンス職人”の異名を語る「40歳目前、年齢に合わせた愛の形を出したい」

『夜明けの詩』(c) 2019 Vol Media co. ltd., All Rights Reserved



主人公のチャンソクが出会う人々の一人、喫茶店でともに時間を過ごす女性ミヨンは、是枝裕和監督が『ベイビー・ブローカー』への出演を熱望したことでも知られる韓国トップスター、IUことイ・ジウンが演じる。

「キム・ジョングァン監督はリーディングをとても重視する方で、この映画も撮影前にたくさんリーディングが行われたのですが、イ・ジウンさんはそのときから素晴らしく、役者としていろいろなことを発揮できる人だなと感じました。撮影は短時間でしたが、『イ・ジウンさんを信じていこう』という監督の言葉も力になりましたし、信頼感を持ちながらスムーズに撮影できた感覚があります。僕は逆に彼女がこの映画をどう思っているか、とても気になっているんですよ。機会があったら聞いてみたいです」

人々との出会いと別れを繰り返すチャンソク役は「聞き役に徹した感覚に面白みがあった」と話すヨン・ウジン。またひとつ自分が成長できたと感じる作品になったという。

「独特のキャラクターを持っている方々だったので、それぞれのカラーがよく出たシーンになっていると思います。彼らが染料だとすると、僕は水や油のようなそれをうまく溶かすような役割。これまでとはまた違う感覚で演じることができました。演技を通して自分のなかで整理できない、小さなさざ波のような気持ちを見直すような感覚もあり、それは俳優としてだけでなく、一人の人間ヨン・ウジンとしても必要な視点だったなと。それを感じられたからこそより成熟した演技者になれた気もしています。そして、それは監督のおかげでもあり、これからも一緒に作品を作っていきたいと強く感じました」

ラブストーリーの印象が強く“ロマンス職人”という異名も持つ。演じる際に“ロマンス職人”という一面を意識することはあるのか、と尋ねると「僕自身はテーマにあわせた役作りに励んでいるだけなんですけど、ラブコメやロマンスの色合いが強い作品に多く出ているから、日本でもそういう風に言われているのかな」と笑う。

「ただ愛の感情というものは、これからもずっと表現していきたいものですね。演じる役の年齢やシチュエーションにもよって変わりますが、僕ももう40歳になりますし、それに合わせた愛の形を作品ごとに出していきたいと思っています。そんな自分を、日本の方にも末永く愛していただきたいです」


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