それ以上に驚いたのが、トークショーの中で飛び出したアーティスト・ファンキー加藤への挑発が本人のSNSを巻きこんで、想像以上の騒ぎに発展していたこと、である。
先日、東京スポーツのインタビューで大仁田信者であることをカミングアウトしたファンキー加藤。その記事には有刺鉄線バットを手にした加藤の写真が大々的に使われていたのだが、それを見た大仁田は「自前の有刺鉄線バットを持っているんだったら、それを手にしてリングに上がってこい! 電流爆破デスマッチで勝負じゃ!」といきなりブチあげ、取材に来ていたスポーツ紙の記者がそれを即座に報じたことで話題はイッキに拡散された。
じつはあの写真でファンキー加藤が手にしている有刺鉄線バットは東京スポーツに置いてあったもので、彼の所有物ではないのだが、東スポ一面を飾ってしまった以上、もはや大仁田のロックオンからは逃れられない。事前に打ち合わせがあったら、そんな無責任な発言は絶対にダメですよ、とストップをかけていたのだが、これがノー台本・オールアドリブの恐ろしさ、である。
こういうややこしい話にはなるべく関知したくないのだが、自分のイベントが発信源になってしまった以上、知らぬ存ぜずというわけにもいかないだろう。万が一、万万が一、大仁田厚vsファンキー加藤の電流爆破デスマッチが実現してしまったら、僕は20数年ぶりに電流爆破の試合レポートを書きたい、と思っている。