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UPDATE|2022/07/26

行列ステーキ店経営・元プロレスラー松永光弘が語る「コロナ禍と物価高騰のダブルショック」

自身の名シーンをパロディ。値上げの告知看板の前でポーズをとる松永光弘

W★INGで、過酷なデスマッチを繰り広げていた元プロレスラー、ミスターデンジャーこと松永光弘。現在は、東京都墨田区で行列のできるステーキハウス『ミスターデンジャー』を経営している。しかし、コロナ禍により飲食店は大ダメージをくらい、さらに牛肉の高騰という逆風まで…。このピンチをどう乗り越えるのか、元週刊プロレス記者の小島和宏が松永を直撃した。

【写真】現在はステーキ店を営むミスターデンジャー・松永光弘

現在、松永光弘は東京都墨田区立花でステーキハウス『ミスターデンジャー』を経営。みずから毎日、厨房に立ち、おいしいお肉を焼き続けている。今年でオープンから25周年を迎えたが、いまだにオープン前からお客さんが行列を作る人気店だ。

とはいえ、コロナ禍で飲食業界は大ダメージを受けた。それは「行列のできる店」であっても変わりはない。

「結局、国からの協力金、助成金というのもが非常に不平等なものだったじゃないですか? 個人経営の小さな店は、それこそ長期休業してしまえば、たくさんお金を貰えてしまう。ウチは営業時間を短くしたりしながらも、ほとんど休まずに店を開けていたので、そういった補助金的な意味合いでは恩恵を受けられなかったんです。

ただ、いまとなっては店を開け続けていてよかったな、と思います。たとえば半年とか休んでしまったら、いざ再開したときにお客さんはきっと戻ってこないと思うんですよ。ウチは細々とでも続けてきたことで、ありがたいことに、いまもお客さんが来てくださっている。あぁ、休まなくてよかったな、と。

いま飲食店がどんどん閉店していっている裏には、そういった事情もあると思うんですよね。まだコロナは終わっていない。でも、コロナ対策で受けた融資の返済ははじまっています。ウチはそうなることを予測して、早くから対策を立てていたので、なんとかやっていけますけど、客足は戻らないのに返済もしなくてはいけない、となったら、それは厳しいですよね。

ここにきて、また感染拡大のニュースが飛び交っていますけど、これからもウチは感染対策を強化していきます。オープンから25年が経って老朽化している部分は、この機会によりコロナ対策を強化した形で手を加えていきます。緊急事態宣言や解除された瞬間にアクリルボードを撤去してしまった飲食店もあって、ちょっと驚いてしまったんですけど、より万全の体制を整えたいですね」

AUTHOR

小島 和宏


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