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UPDATE|2022/08/18

大久保桜子が初舞台に挑戦「俳優ってこんなに影響力を与えられる仕事なんだ」

大久保桜子 撮影/西邑泰和



──サンゴの姫と大久保さん自身を比べて、似ている部分はありますか。

大久保 サンゴの姫は小さい頃にアイドルに憧れていて、それが原因でいじめられた過去があるんですけど、私も幼少期あまりうまく友達ができなかったんです。私自身、以前は全然しゃべらない子だったので、そういう部分はサンゴの姫と同じかなと思います。

──なぜ芸能界入りを?

大久保 小学生の頃から、買い物に行ったりするたびにスカウトをしていただいて、お母さんが名刺をもらっていたそうなんです。お母さんが、私に知らせずいろんなところに書類をこっそり出していて(笑)。私は高校生の時に生徒会をやっていたんですけど、お母さんが応募した事務所の面接が、学園祭の日と偶然重なっちゃって。生徒会で休むわけにはいかないので、私は事務所に連絡せずに面接に行かなかったんですけど「ぜひ会いたい」と連絡をいただいて、スケジュールを合わせてくださったのがきっかけです。

──俳優にはなりたかったんですか。

大久保 もともとそういう思いはなかったです。すごく本音を言うと、あまり友達もいなかったですし、「ここでは無理だ、外の世界に出たい」という思いが強く、1人で何かやってみたいと考えてはいたんです。ただ、上京は両親が許してくれないだろうなと思ったんですけど、『宇宙戦隊キュウレンジャー』のオーディションに受かったことで、少し芽生えるようになりました。

──デビュー直後にいきなり戦隊モノの撮影でしたが、現場の雰囲気などはどうでしたか。

大久保 毎日撮影がありますし、合宿みたいな感じです。その日の仕事が終わったときも「お疲れ様」ではなく「また数時間後ね」みたいなノリでした。キャスト陣はみんなさん男性で、最初はなじめなかったのですが、みなさん私と年が離れていたので、私を妹のような目で見てくれて。共演した方たちとは今も仲良しですが、ライバル心もあって、この中で誰よりも頑張らないと、みんなそれぞれ思っていて、お互い刺激を受けています。

──戦隊モノの撮影は拘束期間も長く、厳しいことで知られています。

大久保 1〜3話を撮影されたメイン監督がすごく怖くって。最初は「声が小さい」「動くなって言っただろう」とかもうすごい怒鳴られて「怖い。嫌だ、嫌だ」と思ってたんです。私自身も人見知りでガードも固くて、目も合わせられなかったんですが、監督とは撮影が進む中で打ち解けました。すると監督は実はすごい優しい方で、一番ツンデレだったんだと思います(笑)。

AUTHOR

徳重 龍徳


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