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UPDATE|2022/08/17

“SNSで素顔を晒す覆面レスラー”スターライト・キッド「私が女子プロレス、そして時代を変えたい」

スターライト・キッド (C)スターダム



たしかに彼女のような存在は平成の世にはちょっと早かったのかもしれない。それが令和という新しい時代がようやくスターライト・キッドに追いついた。4月に開催された後楽園ホール60周年記念の『還暦祭』ではメインイベントに抜擢され、週刊プロレスの表紙を単独で飾った。令和の女子プロレスを語る上で、スターライト・キッドは欠かせない存在となってきている。

11月20日には新日本プロレスとスターダムによる初の合同興行が開催され、その大会でIWGP女子王座が新設されることも決まった。プロレスファンなら確実に反応するであろう「IWGP」の4文字。そのベルトを巻くことが時代を変える近道にも思えるが……。

「たしかに初代王者という響きは魅力的だけど……いまの私にはまだいらない、かな。まだスターダムの赤と白のベルトを巻いていないことも理由のひとつだけど、せっかくの合同興行なんだから、私はミックスドマッチ(男女混合試合)に出場したい! デスペっち(エル・デスペラード=新日本プロレスのマスクマン)と組んで試合をするのが、この大会で求められていることなんじゃないかな?

あとは後楽園ホール以上のビッグマッチでメインイベントをやったことがないので、いつかはAZM(あずみ。スターライト・キッドのライバル)とのシングルでメインイベントを務めたい。2月の新潟でそのチャンスがあったけど、ファン投票で負けてメインにはなれなかったから。理想はお互いに赤と白のベルトを巻いての一騎打ちだけど、いま開催中の5★STAR GP2022(真夏のシングル最強決定戦。2カ月以上に渡る過酷なリーグ戦を全国で展開中である)の決勝戦っていうのも面白いかも。ビッグマッチのメインイベントという景色はまだ見たことがないから、経験することでまたなにか変われると思う」

年齢不詳ではあるが、8月18日でまたひとつ年齢を重ねることになる。プロレスラーとしてのキャリアも、もうすぐ8年目に突入。もはや「キッド」ではないかもしれないが、令和初の女子プロレスブームの大爆発に向けて、マスクの下の妖しい瞳は今日も策略でギラギラと輝いている。
AUTHOR

小島 和宏


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